内容説明
幕末から明治へと続く激動の時代。新しい日本の礎を築くために重要な分野だった教育と学問において、盛岡藩は那珂通世、内藤湖南、新渡戸稲造といった多くの人材を輩出した。本書では彼らの人生と功績を追いながら、夏目漱石、鳩山春子、新島襄らとの交流を描く。ハイカラな乗り物として大流行した自転車にまつわるエピソードも。
目次
1 内藤湖南と那珂通世(自転車を乗りまわした漢学者・那珂通世―夏目漱石との接点をめぐって;内藤湖南と那珂通世)
2 新島襄と新渡戸稲造(鹿角で戊辰戦争を考える;『壬生義士伝』の主人公・吉村貫一郎;「生きていた新選組」奥田松五郎の墓;新島襄と新渡戸稲造;中島三郎助―幕府海軍を逸早く構想した国際通)
3 堀越高校の創設者・堀越千代(宮沢賢治三題―「とげぬき地蔵と酒買地蔵」ほか;星亮一さんとのこと;芸能界にスターを輩出 堀越高校の創設者・堀越千代;葛西萬司と盛岡―建築散歩のすすめ;周庭、黄瀛、そして魯迅―中国の言論弾圧を考える)
著者等紹介
佐藤竜一[サトウリュウイチ]
1958年岩手県陸前高田市生まれ。一関第一高校、法政大学法学部卒業を経て日本大学大学院博士課程前期(総合社会情報研究科)修了(国際情報専攻)。岩手大学特命准教授、宮沢賢治学会イーハトーブセンター副代表理事等を歴任。岩手大学で宮沢賢治について教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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