創元推理文庫
サンタクロースは雪のなか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488136055
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

とっておきのサンタクロース捕獲計画、バックショー荘で大女優が演じる「ロミオとジュリエット」、そして大雪で孤立した村人たち。CWAなど9冠受賞の少女探偵シリーズ!

内容説明

クリスマスの季節、あたしはとっておきのサンタクロース捕獲計画を立てている。一方で父は、経済的困窮を打開するため、バックショー荘を映画撮影に貸し出すことにした。屋根修理基金を集めたい司祭がそれに便乗し、大女優に『ロミオとジュリエット』を演じてもらえることにもなった。けれど上演の夜、大雪で屋敷が孤立してしまい…。CWAなど9冠受賞の少女探偵シリーズ。

著者等紹介

古賀弥生[コガヤヨイ]
東京女子大学文理学部英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

142
シリーズ第4弾。今回は雪のクリスマス篇。物語は少女探偵フレーヴィアのサンタクロース捕獲作戦と、シェイクスピア劇との2重の枠組み構造の中で展開してゆく。と、このあたりはこれまでには見られない凝りようなのだが、この巻は残念ながらフレーヴィアの化学への傾倒が事件の真相解明には生かされないことと、ミステリーとしては動機に必然性の乏しいことなど難点が目に付かないでもない。それでも、エンディングは実に鮮やか、かつハートウオーミング。そもそも、ここまで来ると、読者のすべてはフレーヴィア応援隊なのだから、これでいいのだ。2014/05/11

kagetrasama-aoi(葵・橘)

42
「少女探偵フレーヴィア」第四巻。化学の知識は大人顔負けなんだけど、サンタクロースを信じているアンバランスさが溜まりません(*^^*)。殺人事件も起こりますが、今巻の白眉はやっぱりサンタクロース捕獲作戦、しかもトリモチを煙突に塗るなんて(笑)。ゴキブリじゃないんだから(苦笑)。捕獲作戦と祝砲が成功するかは読んでのお楽しみです。ミステリと言うよりフレーヴィアの成長物語として面白かったです。最後のシーンは次巻明かされるのかしら?お父さんだった嬉しいです❤️2021/11/12

寧々子

15
小賢しいおませな女の子のフレーヴィアがサンタクロースを信じているとは! これだけでフレーヴィアへの愛しさが増してしまう♡ 大勢の人達がバックショー荘に集っていた夜、大雪の為に館は孤立、更には殺人事件まで起きちゃう~ フレーヴィアの好奇心と探求心は誰にも止められないのでハラハラさせられました。 そうは言っても事件は物語の半ば近くまで起きないし、動機が弱かったりするのでミステリーとしてはイマイチ。 でも、フレーヴィアの父親の深い哀しみに沈む愛が胸に沁み、叔母の過去に驚かされたので読み応えはありました♪2015/12/08

アプネア

13
一応、死体が出てきてクローズド・サークルにはなるものの、特に緊迫感もなく、ミステリとしてはイマイチかも・・・豊富な化学知識・鋭い観察眼に反して子供っぽい感情のアンバランスさは今までも多々露見してきたが、今作ではそれをさらに押し出している感がある。というのもサンタホイホイでサンタを捕獲した後、礼砲を上げるという純真さ、いじらしいじゃないですか。その他にも愛憎の機微が分からないというミステリでは致命的な弱点もあり、作者がまだあどけない11歳の少女なんだよ!と釘を刺している様な気がした。2018/03/27

そら@真面目にダイエット中

13
今回は結構あっさり解決しちゃった感があるけど、やっぱりフレーヴィアはおてんばでこまっしゃくれで可愛かった!だんだんと家族の雰囲気も変わってきてるし、お姉ちゃんたちがどうしてフレーヴィアに意地悪なのかほんのりわかってきたし、今回も楽しめた。2016/08/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5544540
  • ご注意事項

最近チェックした商品