創元推理文庫<br> 凶悪の浜

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創元推理文庫
凶悪の浜

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  • サイズ 文庫判/ページ数 396p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488132095
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ロスアンジェルス近郊、マリブ海岸の高級会員制クラブ支配人から、身辺警護の依頼を受けた私立探偵リュー・アーチャー。自分の妻が失踪し、支配人がその影にいると夫に疑われ、狙われているのだという。その女性の行方を追ううちに、二年前の殺人事件が浮かび上がり、更なる殺人事件が……。次第に解き明かされる暴力に彩られた複雑な人間関係。闇に落ちていく人間たちの哀れな姿を、孤独な探偵は冷徹に暴いていく。ロス・マクドナルド名義第一作目、そして創元推理文庫創刊第一弾の一冊・新訳決定版。


【目次】

内容説明

私立探偵リュー・アーチャーは、会員制クラブ支配人に身辺警護を依頼された。失踪した若い女の夫から関与を疑われ狙われているという。失踪をめぐり二年前の殺人事件が浮かび上がり、更に新たな殺人が…。人間の弱さ、愛憎、欲。闇に落ちていく者たちの姿を探偵は暴いていく。ハードボイルドの雄が初めてロス・マクドナルド名義で発表した傑作の新訳決定版!

著者等紹介

田口俊樹[タグチトシキ]
1950年生まれ、早稲田大学第一文学部卒。英米文学翻訳家

マクドナルド,ロス[マクドナルド,ロス] [Macdonald,Ross]
1915年、カリフォルニア州ロスガトス生まれ。本名ケネス・ミラー。父は元ジャーナリストの冒険家、母は看護師。ロスの生後すぐに一家はカナダに移住したが、彼が4歳の時に父は家族を捨てる。母子は親戚を頼りカナダ中を転々とする。高校時代に出会ったマーガレットと、のちにヨーロッパで再会し、スピード結婚。妻はマーガレット・ミラーとして先に作家デビュー。三年後に彼も『暗いトンネル』でデビュー。チャンドラー、ハメットと並ぶ正統派ハードボイルド作家。1983年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

17
古式ゆかしいハードボイルドで楽しめました。50年代のアメリカの享楽的な雰囲気や精神分析などの小道具の扱い方も時代を感じるけれど、そこがマイナスではなく面白かった。人として個性を前に出さないアーチャーの立ち位置が類型的ではあるけれど人間として描写されている登場人物たちを際立たせていて良かったです。2026/05/28

タナー#2

5
リュウ・アーチャーのシリーズは昔ハヤカワ文庫で出ていたもの以外は読んでなかったので、新鮮な感じがした。初期の作品なので、後に確立されるアーチャーのスタイルがまだ顕著に表れていないのも、そう感じさせる理由のひとつと思われる。ロス・マクドナルドはもっと高く評価されるべき作家だと、ずっと思い続けている。今では入手出来ない古い作品も、新訳で出て欲しい。田口氏の邦訳は、ハードボイルドにはしっくりとハマるように思う。2026/05/06

UPMR

5
前評判ほど悪くはないが、なんでわざわざこれを新訳で?って感じの出来ではある。基本的にジャンルの様式美に従ってはいるけど、ころころ事態を変転させてマンネリな展開にならないようにはしてたか。後の作品でより扱い方が洗練される精神分析の要素を投入して関係者らの心理の綾を直接的に描出しようとしてるのに、ハリウッドの虚栄と金欲に目の眩んだ人々の卑しさというステレオタイプな構図に押し込められた結果、それがあまり活きてこなかったようにみえる。悪党側に類型的人物が多すぎたせいでプロットが安直に感じられた箇所も見受けられた。2026/05/03

yuki_furu

3
新訳。後の作品で前面に出てくるテーマの萌芽が見られるものの、ここではまだステレオタイプな私立探偵ものの枠内に。意外性はあるけれど、これのためにちょっと強引な展開になっている気も。2026/05/03

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