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創元推理文庫
ミッドナイト・ブルー―ロス・マクドナルド傑作集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 342p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488132071
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

本書は、登場以来、深化・円熟を遂げ、アメリカ文学界の一翼を担う作家と称されるに至った著者の五つの短編と、代表的評論「主人公としての探偵と作家」を収める。名作中編「運命の裁き」をはじめとする、ハードボイルド・ファン必読の傑作コレクション!

著者等紹介

小鷹信光[コダカノブミツ]
1936年高山市生まれ。1961年早稲田大学文学部英文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@一箱古本市5/5

43
小鷹信光訳による中短編集。アーチャーはどこまでいっても家族の悲劇に身を置かざるを得ないキャラクター、探偵だ。中でも一番好きなのは「運命の裁き」依頼料も貰えずに事件にのめり込んでしまう。明確な意思を持った結末は感傷的すぎるかと思うけど、アーチャーを好きになってしまうのだ。ロスマク自身の評論も収めてあるけど、これは面白い。ハードボイルド好きには堪らないでしょう。2017/08/01

本木英朗

16
アメリカのハードボイルド作家のひとりである、ロス・マクドナルドの短編集の1冊である。リュー・アーチャー初登場の処女短篇「女を探せ」など5編を収録。どれもこれも凄かった!の一言である。中でも俺的には表題作がよかったかな、ウフフ! さらに評論「主人公としての探偵と作家」もありますので、みんな買って読むしかないってば!! 満足でした。2024/09/20

ウイロウ

9
四度目の通読。毎回新鮮な気持で楽しめるのは、中短篇といえど相当カッチリとお話が組み立てられているからだろう。加えてロスマクの場合、むやみにギャングスターを持ち出さず、普通の家庭でも起こりうる悲劇をテーマに据えているところが自分好みなのだと思う。端正な訳文も素晴らしい。「女を探せ」「追いつめられたブロンド」は〈おれ〉、「ミッドナイト・ブルー」「運命の裁き」は〈私〉と、主人公の年齢設定に応じて一人称が訳し分けられている。「眠る犬」のみ一人称が完全に省略されているが、そう言われなければ気づかないほど文章が自然。2018/04/03

ウイロウ

6
「女を探せ」「追いつめられたブロンド」「眠る犬」など全五篇の小説、および評論「主人公としての探偵と作家」に加え、訳者の小鷹信光氏による解説と資料集を収めた充実の一冊。小説では、表題作「ミッドナイト・ブルー」とエディプス・コンプレックスをモチーフにした中篇「運命の裁き」が、プロットに捻りもあって面白かった。やはりある程度長いものの方が良い。作者自身による評論もなかなかの読み応え。ただし『モルグ街の殺人』『マルタの鷹』の明らかなネタバレがあり、また『長いお別れ』の結末についても仄めかされております。念のため。2013/12/01

Tetchy

5
この短編集を読んだ限りでは、ロスマクは短編を書けない作家であると云える。意外性を無理矢理でも持たせようとする強引さが目に余る。プロット重視の作家と云われている、又は自分でも云っている、にしては何ともお粗末である。2009/04/08

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