内容説明
その女性の惨殺死体には首がなかった。またしても犠牲者か。やがてある日、新聞社にポラロイド写真が送りつけられてきた。写っているのは、杭に突き刺された被害者の頭部。連続殺人鬼“ヘッドハンター”からの挑戦状だった。もはやヴァンクーヴァーの街はパニック寸前だ。奴は誰だ、どこにいる。カナダ騎馬警察特捜本部長ディクラーク警視の焦燥は頂点に達しようとしていた…。
著者等紹介
大島豊[オオシマユタカ]
1955年生まれ。上智大学外国語学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
145
初スレイド。上巻ではまだピースが無造作に散りばめられるのみ。訳が読みづらい。ディクラーク、アヴァコモビッチ、スパンあたりのキャラクターはいい感じ。しかし、ディクラークの奥さんの台詞をカタカナ混じりにしているのはいただけない。おかげでアホな人しかイメージ出来ない。原文はどうなっているのだろうか。<サイコ×トリック>の謳い文句だが、今のところは王道警察小説。下巻で逸脱してくるのか?良い雰囲気に期待を高めてそのまま下巻へ。2016/08/20
Kouro-hou
25
カナダ連邦騎馬警察スペシャルXシリーズ第1作目(1984)。2作目『グール』が先に翻訳される、順番諦めて新作読むと旧作がネタバレる(事がある)、シリーズ途中で創元→文春に変わる、過去作絶版・近作翻訳なし(涙)とシリーズ追跡が困難な一式ですが、本格ミステリ&80年代サイコスリラー好きにはなかなか楽しい1冊です。バンクーバーで女の首無し死体を量産する「ヘッドハンター」に対抗して特捜本部が結成されるわけですが、ほやほやという事もあってまだチームという感じではありません。生肉だけでなく迫真のG退治描写もグロ必見w2016/07/10
オフィーリア
17
以前から気になっていたシリーズ。サイコスリラー警察小説になるのでしょうか。読みにくい訳、多い登場人物、コロコロ変わる場面に最近読書時間が殆ど取れなかったのも合わせて2度ほど最初から読み直す羽目になりました。まだまだ伏線をばら撒いてる段階なので期待しながら下巻へ。2018/04/25
丰
3
苦痛もわからずに、どうやって快楽が味わえるっていうのかえ2010/01/27
レゾレゾ
2
もう何十年も積み本になってた一冊。きっかけは国内発売本が全部買い揃ったから。読みづらいのは急に時代が飛ぶ!登場人物のキャラ名が男とか女とか称したりでややこしくなる。疑わしい人物が色々いたり(今後のストーリー上なら良しとする)で混乱する。ジミィ・ジャズのくだりも解りずらい。何でパンクスの若者が急に出てくるよ。後半に進むにつれキャラが確立してくる。特に、あばずれスパンとか覗き魔スカーレットがいい。実在のシリアルキラーとか映画ネタも取り入れるとか中々読ませる。さぁ今後どうなるか… 2020/11/11