感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
5
地下鉄専門スリのサムと、彼を追いかけるクラドック探偵のコンビネーションはまさにルパン三世そのもの。地下鉄の中でしかスリをしないサムは悪党だけど義理人情に厚い男。そんな彼をかならず牢獄送りにしてやろうとクラドック探偵はあの手この手を使うけど、サムの方が一枚上手で悔しがるばかり。娯楽性たっぷりで楽しめるうえに、なぜか江戸弁で翻訳されているというおまけつき。ニューヨークの下町の雰囲気を出すためだろうけど、一体どこの国の話になっちゃってるのか不思議になる。気楽に読めて面白い。2013/01/06
亜済公
4
古典的だが悪くない娯楽小説2019/12/28
新橋九段
3
1つずつは短いながら軽妙な面白みがある。2020/01/04
tomo6980
3
久々の再読。キャラクターの設定しか覚えていなかった。サムとクラドックはもっと腐れ縁な感じだと記憶していたが、思いのほかドライ。また、風俗的なことがほとんど書かれていないのでいつ読んでもあまり古くならず、風通しが良い。寝る前に一編ずつ読むのに最適でした2015/05/29
Urmnaf
2
「怪傑ゾロ」で有名なマッカレーのもう一つの人気シリーズ。ニューヨーク地下鉄の掏摸名人サムとそれを執拗につけ回す探偵クラドック。パターンとしては、サムとクラドックの掛け合いに始まり、なんだかんだでサムが一仕事、クラドックをぎゃふん(死語)と言わせる。ワンパターンと言えばワンパターンだが、べらんめえ調のリズミカルな訳もあってて楽しい。時に、サムが失敗、してやられたりすることも。さすがに文体が古臭いのは否めず、また、未訳の作品も多いとのことなので、新訳期待したいところだか、無理かな?2017/07/18