内容説明
全員が互いの手を握り合っている降霊会の最中、縛られたままの心霊研究家が殺された!密室状況下で死んでいた男は自殺かと思われたが、死体の周囲に凶器が見当たらない…等々、不可能興味の横溢するラジオ・ドラマ集。ここにはカーの本領が遺撼なく発揮されている。そして、クリスマス・ストーリー「刑事の休日」を併載。巻末に、松田道弘の好エッセイ「新カー問答」を収める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
11
ラジオドラマのシナリオ集。フェル博士物が2編あったのは良かった(笑)その他の作品は『不可能犯罪捜査課』に収録されていたマーチ大佐シリーズと同じ内容の物がいくつか・・・。マーチ大佐は登場しなかったけど。最後の『刑事の休日』はそこまでシナリオだったのが急に小説になってちょっとビックリ(笑)違和感で少し読みにくかった(笑)2011/03/09
冬桐
6
カーってこんなにも面白かったの!?と目から鱗でした。 これはぜひラジオドラマとして全部聴きたいなーと思うほど、面白いシナリオたちで、これはこうなるのかな?と思っていたら、最後の最後の会話で全てが覆されたりとほんとうによかった! 今はあまり聞かなくなったラジオドラマですが、これを機に色々探してみるのもいいなー、これの日本版か英語版でもいいから聴いてみたい! これから少しずつカー作品漁ってみよう!2022/07/24
ArcCosine
6
図書館で借りてきました。カーの短編集は初めて読んだのですが、どれも楽しかったです。巻末の小説的カー解説のCの悲劇もとても良かった。2015/11/19
**くま**
6
カーのラジオ・ドラマ集。ミステリとしてはまぁまぁだけど、雰囲気や演出、オチにこだわっていて予想以上に面白かった。ダグラス・G・グリーンという人が書いてる長めの序文がカーファンとしては知識が増えて楽しめた。最後に松田道弘氏による有名な「新カー問答」が収録されていて、これは前から読みたかったので読めて良かったけど、全然好きじゃなかった。辛口でこの人って本当にカーファンなの?と疑問に思ってしまう。内容も現代のカーファンにとっては常識になってることばかりで、もはや歴史的価値以外ない気がする。ネタバレが多いのも嫌。2014/02/12
walwal
6
ラジオドラマのシナリオ集なので、「刑事の休日」以外は台本形式で書かれている。カーの他の短編や長編で使われたシチュエーションやトリックが結構ある。本のタイトルにもなっている「ヴァンパイアの塔」だけど、カーの中編作である「死がふたりを分かつまで(旧毒殺魔)」の途中までと流れが一緒だったりする。/巻末に収録されている「新カー問答」も面白かった。いちばんのお気に入りは、途中まで恋愛を描いていて、最後で一転ホラーテイストとなる「悪魔の使徒」。2011/07/14
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