感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
59
猫の日に再読(猫はいません)。冷徹な判事が銃を持った容疑者に。被害者は自分の娘を愛してることを除けばいけ好かない恋人。だが判事のキャラにはそぐわない現場の状況。本当に犯人?(ロマンス以外)無駄を削ぎ落としたシンプルで、物語に入り込むほど驚く真相。・・・いや、最後の処理や一番ややこしくしたあれは、ツッコミどころ満載なんだけど読みやすくて頭に入りやすいんだよねこれ。雰囲気や判事のキャラも。2024/02/22
おうつき
29
面白かった。登場人物も最小限の人数しか出てこず、謎解き自体も割合シンプル。細かいツッコミどころはあれど最後の反転も含めて一気読みで楽しむ事ができた。2023/01/30
Aminadab
27
カー長編20冊目で山口雅也お薦め4冊目(1942)。これはいわゆる中期の佳作。初期作品は込み入った内容を込み入ったなりに明晰に伝える手腕が魅力(たぶん旧訳だと伝わりにくかった)なのに対し、中期の『嗅ぎタバコ入れ』(42)とか『囁く影』(46)とかは枝葉を払ってコンセプトが明快になっている。本作は主要人物の判事もさることながら(意外にも経済観念がダメ人間なのがいい)、被害者の人物像がエグくてすばらしい。英サマセット州のリゾートの雰囲気も良く、ホテル地下の鏡張り温水プールのホラー場面も上々の出来。お薦め。2022/02/24
本木英朗
19
カーの別名ぎ、ディクスン・カーターで書いた作品のひとつが、この『猫と鼠の殺人』である。俺は2001年に一度買って読んだので、今回で2回目である。しかしやはり今回も面白かったねえ。というか最初から最後まで、俺には分からずじまいだったよ、うん。さすがディクスン・カーターだなあ。これは満足でした。2019/08/24
ホームズ
19
ブックオフの100円コーナーで発見購入(笑)何回読んでも電話のトリックは面白いと思いますがそこに至るまでの過程が良くないな~。あのような事が起きる可能性があるのかもしれないけどどうも納得しきれない感じがしてしまう。2012/08/15