出版社内容情報
冬の一大イベントを控えた
クラフトビールの町に、
あろうことか禁酒法が?!
大騒ぎのさなか、なんと殺人も発生して・・・・・・
喉越し最高のビール・ミステリ!
ビール・ミステリ第3弾!
冬のイルミネーションイベントを控えた、ビールで有名なアメリカの小さな町レブンワース。ビール職人のわたしは、新作ビールを醸造しながら、宿泊施設オープンに向けた上階の改装に精を出していた。そんな中、市議会議員選挙の候補者が殺されているのが見つかる。彼はこのレブンワースで、なんと禁酒政策を推し進めようとしていた。ということは容疑者には事欠かないわけで……。おいしいビールと料理が満載のビール・ミステリ!
内容説明
冬のイルミネーションイベントが近づく、ビールで有名なアメリカの小さな町レブンワース。選挙を控えた市議会議員が殺されているのが発見される。彼はビール産業の盛んなこのレブンワースで、こともあろうに禁酒政策を推し進めようとしていた。容疑者とされた人物から頼まれて、ビール職人のわたしは聞き込みを進めていくが…。おいしいビールと料理が満載のビール・ミステリ。
著者等紹介
アレグザンダー,エリー[アレグザンダー,エリー] [Alexander,Ellie]
アメリカ太平洋岸北西部の生まれ。ケイト・ダイアー・シーリー名義で発表した作品がある
越智睦[オチムツミ]
東京外国語大学卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
94
シリーズも3作目ですが、いつもと変わらず軽く、サクサク読めて良いですね。本作の舞台は今までと同じく、アメリカ、シアトル近郊の小さな町のレブンワース。主人公も同じく、ブルワリー〈ニトロ〉のビール職人、ストーン・クラウス。今回は市議会議員選挙の最中に候補者が殺されているのが見つかる。彼はこのレブンワースで、禁酒政策を推し進めようとしていた。最初〈ニトロ〉の経営者、ギャレットが容疑者として捕まるが・・。もちろんこのままでは終わらないが、構成がシンプルで陰湿さがないのか魅力です。ビールが飲みたくなりました。2022/04/01
ナミのママ
68
シリーズ3作目、シーズンはちょうど今。約1ヶ月にわたるビールの祭典「オクトーバーフェスト」が終わりクリスマスまでの束の間、レブンワースの町が静かになる。新商品の開発や街の飾り付けの様子が楽しい。そんな中で起きた殺人事件。このシリーズ、ミステリとしては弱く、犯人もなんとなくわかってしまう。小さな町が舞台なので登場人物も性格も1作目からあまり変わらないのもあるかな。それでも嫌味がなくビールも食べ物も美味しそう。主人公スローンの出生がきな臭くなってきたところで終わりか…。次作まで待ちます…。2022/11/10
NAO
60
アメリカのドイツ町レブンワースを舞台に、ビール職人スローンを探偵役としたシリーズ第3作。今回は、選挙を間近に控え、町の治安を正すため禁酒政策に乗り出そうとしていた市議会議員が殺害される。新しいビールの醸造、彼女が働く醸造所〈ニトロ〉の2階の改装、夫との離婚協議と、今回もスローンは忙しい。さらには、本編の事件の推理だけでなく、彼女の過去についても何やらきな臭い雰囲気になってきた。本編の事件もふっとんでしまうぐらい衝撃的な、スローンを担当していたソーシャルワーカーの言葉。次作は、いつ出るのだろう。2022/08/31
しょう
58
ビールが飲みたくなるシリーズ3作目。ビールでお馴染みのレブンワースで、禁酒政策を推し進めようとしていた選挙活動中の議員が殺害され、エイプリルが容疑者として連行。エイプリルからの依頼で真相を探るスローンだが、本シリーズでは珍しいぐらいに入り組んだ事件となっており、一筋縄ではいかない。他方ではとうとうスローンの出生の秘密が少しだけ明らかになり、にわかに不穏な感じになる。次作以降でも引っ張るつもりなのだろうが、やはり気になる所だ。今回もスローンのお手柄といった所だが→2022/12/25
本木英朗
42
アメリカの現代ミステリ作家の一人、エリー・アレクサンダーの第3作目である。冬のイルミネーションイベントが近づく、ビールで有名な小さな町レブンワース。選挙が控えた市議会議員が殺されているのが発見された。彼はビール産業の盛んなこの町で、こともあろうに禁酒政策を推し進めようとしていた。容疑者とされていた人物から頼まれて、ビール職人のスローンは聞き込みを進めていくが……という話だ。うーん、真犯人が誰かってところよりも、ここに来てスローンの過去に話の方が超盛り上がっていたよ、うん。(→)2022/07/21