出版社内容情報
「あの川は本当に冷たかった」93歳の大富豪が言い遺した謎めいたひと言。彼の過去に隠された衝撃の真実とは。コナリー、ルヘインら絶賛の幻視が彩る一大巨篇。映画化決定!
内容説明
“見えないはずのものが見える”能力を持つビデオ製作者のエリックは、93歳の大富豪、キャンベル・ブラッドフォードの生涯を探るビデオ製作を依頼される。手がかりはキャンベルが唯一手放さなかったプルート水という水と、「あの川は本当に冷たかった」というひと言だけ。彼の故郷に到着したエリックは、蒸気機関車に乗った山高帽の男を幻視し…。早熟の天才が放つ傑作ミステリ。
著者等紹介
コリータ,マイクル[コリータ,マイクル][Koryta,Michael]
22歳でハードボイルド小説『さよならを告げた夜』を上梓し、MWAエドガー賞処女長編賞にノミネートされる。その後、4作目にあたるサスペンス『夜を希う』ではLAタイムズ最優秀ミステリ賞を受賞
青木悦子[アオキエツコ]
東京都生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はもやん
11
後半どうなるかわかりませんが、ひとまず上巻はスティーブン・キング的なホラーの世界。怖くはないです。しかし主人公のエリックがダメ男すぎる!かわいいなー、しょーがないなー的なダメ男ではなく、ホントにダメだこいつ、となるダメ男。ひがみっぽくて、心配してくれてる周りがうざいという厨二的態度。しかも、あの局面で怪しすぎるプルート水飲む!?飲まなければそもそも話が進まないわけですが、その第一歩がありえへん!となりました。だからその後エリックが苦労してるの見ても、それみぃ・・・という気持ちになって同情できず。2019/05/19
ののまる
10
プルート水?? 超常現象的な話なのか…と意外な感じで下巻へ。このままだと予想通り展開だけど、裏切って欲しい…2022/02/04
ハルト
6
悪魔の瓶に入ったプルート水。山高帽の男と蒸気機関車の幻。ホテルのガラスのドームのきらめき。川は冷たかったという謎の言葉。彼は何に呼ばれているのか。ひんやりとした水の冷たさが感じられるようなホラーテイストなミステリ。いったいプルート水とはなんなのか。破滅へと導かれようとしている彼らがどのような結末を迎えるのか。でも人様の水を勝手に飲んだりして主人公、好奇心猫を殺しちゃうのにとハラハラしたり。やさぐれ屈折した彼が立ち直れるのかも気になります。2012/11/11
けいちゃっぷ
4
高齢な富豪の家族からの依頼で伝記的なビデオを撮ることとなった主人公は、預かったプルート水を持って出生地へ行く。 常温でも冷え続けるプルート水。それを飲むと幻視があらわれる主人公。 幻視とは言っても話の流れは割と一本調子な感じなので混乱することはないが、富豪の正体がなんなのかワクワクしますね。 311ページ 2014/01/14
風竜胆
3
上下2巻に分かれた大作だが、先の展開が楽しみで、一度ページを開くと、手が止まらなくなる。 2012/11/14
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- 電子書籍
- 森から出てこなかった男