創元推理文庫<br> パーフェクト・マッチ

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創元推理文庫
パーフェクト・マッチ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488112028
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

60
ロイド&ヒル シリーズ第1弾。作者デビュー作品であり、主人公は二人の警察官コンビ。特徴としては、どちらも推理する探偵タイプであり恋愛が絡む事である。嵐の夜、莫大な遺産を得た未亡人が、森の中で全裸の絞殺死体で発見される。容疑者の男は、逮捕された後も無実を訴え続ける。登場人物が少なく、顔が頭に浮かぶ程丁寧な表現。容疑者が精神的に追い詰められていく心理描写が、最後迄緊張感を持たせる。クリスティ系本格派、クリスティ氏が好きな私は真相にたどり着けたのだが、その隠し方はたいへん匠で巧い。後継者を、見つけた思いがする。2018/02/17

hit4papa

58
シリーズ・キャラクター デイヴィッド・ロイド警部とジュディ・ヒル部長刑事の初登場作品です。やもめ熟年男デイヴィッドと、夫との仲がぎくしゃくしているジュディとの危うい関係が、シリーズの特色のようですが、こういうバディものはいただけません。不貞行為をしている二人なので、説得力がないのです。万引きは犯罪だけど、不倫はいいよねという、女性目線の恋愛至上主義には辟易してしまいます。内容の方はというと、これまたさして見所がありません。なにより、主役二人の冴えが感じられないのです。傑作『騙し絵の檻』に遠く及ばず・・・2020/05/21

らびぞう

9
湖で、女が殺された。彼女、ジュリア・ミッチェルは、莫大な遺産を相続するしたばかり。また、登場人物は少なく、その登場人物の人間関係は、醜く歪んでいる。最後に、ジュリアを湖畔まで送っていったクリス・ウェイドが疑われる。関係がある人たちと接触をはかりながら、事件を追う警部のディヴィット・ロイドと部長刑事のジュディ・ヒル。アクションはない、刑事二人の会話から推理が進んでいく。2018/09/11

koo

7
 「騙し絵の檻」を読んで以来久々のジルマゴーンはロイド&ヒルシリーズ1作目でした。良かった点は古き良き本格スタイルであることですが不満点は事件関係者の男女関係にロイド、ヒルの不倫が加わり辟易させられ肝心の事件の印象が弱くなったこと、犯人の仕掛けたトリックが古典的で読者に対するミスディレクションは一見巧妙に見えますが作品世界の人物たちは騙されないだろうと思えてしまいます、80年代の作品にはちょっと使って欲しくなかったですね。でも古き良き本格スタイルなので良しとします(笑)2022/06/03

walkalong621

4
静かに暮らすために、自分の世界を守るために、どんな嘘でも信じたふりを。 ジル・マゴーンのデビュー作。ゆったりとしたテンポで話が進むため、序盤は少し退屈するが、逃亡していた容疑者が捕まる160ページから俄然話に引き込まれる。主役の男女警察官の関係も甘すぎず魅力的。トリックそのものは独創的ではないにもかかわらず、事件において容疑者の果たした役割が他にあまり例を見ないものであり、真相に気づけなかった。まさにクリスティの時代のような本格ミステリーを読んだ気分。傑作。2021/02/21

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