創元推理文庫<br> 虎の牙

創元推理文庫
虎の牙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 564p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488107079
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

80
『8・1・3の謎』で死んだはずのあの怪盗紳士が、再び名前を変えて登場。しかも、第一次世界大戦の英雄であり、莫大な遺産の相続人として指名されているというから、びっくり。犯人とおぼしき人物は何人もいるものの、真の犯人の姿は最後まで見えてはこない。そのため、話がいささか冗長な感じはするものの、最後まで面白く読めた。美人に弱いところも、それでも束縛を嫌い自由を求め続けるところも、かつてのまま。彼のスタンスは、若い頃から全く変わらない。2019/12/08

Tetchy

46
中身はけっこうおいしかったが最後はつじつま合わせの感が・・・。話の風呂敷もでか過ぎ!2008/12/31

ホームズ

22
久々に再読した(笑)面白かった~(笑)密室の謎や2重殺人などドキドキしてしまうような謎の解明とか少し突っ込みたくなるような部分もありましたが楽しめる内容で良かった(笑)ときどき『813』の犯人の名前言っちゃってるのが気になった(笑)『棺桶島』『金三角』と3部作のような作りの話だったんですね~。昔は解説とかあまり読んでなかったから今回初めて読んで驚いた(笑)2013/03/24

鐵太郎

17
二億フランの遺産からお話は始まります。この遺産を元にまず刑事が殺され、親子が死にます。その容疑者は、死んだ男の美しい妻か、それともドン・ルイス・ペレンナという戦争の英雄なのか。このペレンナとは死んだはずのリュパンであることはやがて周知となりますが、それにしても犯人がわからない。わからないままに次々と人は死に、容疑者も二転三転。いったい何が起きたのか──と言う陰惨なミステリの皮をかぶったこの物語は、実はもっと陰惨で壮大なお話に膨れあがります。今読み直すと、伏線はしっかり敷かれていたんですねぇ。2020/11/14

きりぱい

7
面白かった。2億フランの遺産を巡って、相続者の一人に指定されたドン・ルイス・ペレンナことリュパンの奮闘。最初からの登場がうれしい。ルパンはどれから読んでも楽しめるとは思うけれど、これで言えば『813』『金三角』『棺桶島』を先に読んでおくとより楽しめるかな。それにしても、いつの間にフロランスにそこまでぞっこんになったのか、急なかき乱されように嫉妬してしまうほど。話は兵士期間の全能ぶりにまで広がり、結構な読み応えでぐいぐい読ませるのだけど、犯人がねえ・・。ラストは、リュパンもやっと!と安堵。2012/02/03

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