感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
69
ルパンシリーズ第8弾。〔再読〕ルパンシリーズの短編は、読みやすい上結構凝った作品が多いと思う。ルパンが巻き込まれる形で物語りに関わる事も多く、計画した盗みを働くといった怪盗の話ではなく、むしろ探偵の役割を演じている。やはりルパンの冒険小説という位置付けだろうが、「地獄の罠」など一部この終わり形はないだろう、といった作品も在るのも苦笑だろう。「赤い絹の肩掛け(スカーフ)」は、ルパンシリーズ最高の短編かも知れない。力の入れかたの差なのか、文学的に巧みな構成になっており、ルパンの魅力が最も表現されていると思う。2016/07/25
Tetchy
35
「麦藁の軸」、「リュパンの指輪」はほんの少し楽しめたが、総体的に見るとやはり出来映えは悪いかな~。2008/12/28
ホームズ
28
リュパンの短編は読みやすくって良いですね(笑)『赤い絹の肩掛け』でのガニマール警部の扱いは少し気の毒(笑)でもきっとリュパン流の愛情表現なのかな(笑)どれも色々楽しめて良かった(笑)2013/07/02
背番号10@せばてん。
25
1990年10月29日読了。あらすじは忘却の彼方。(2023年9月10日入力)1990/10/29
鐵太郎
19
ルパンってどんなヤツなのか。自惚れ屋、自信過剰、無計画、惚れっぽく、人の気持ちを踏みにじる男。しかし同時に、熱血漢、親分肌、理想主義者。これは、そんなルパンの、国際的、歴史的な冒険に取りかかる前の若き日の7つの冒険を集めたもの。いろいろな意味で、玉石混淆なところもまた、若いルパンらしい。胸のすくような成功もあるし、快男児らしい人助けもある。大マヌケもあるし、いい男だというだけで助かった情けない話もあり。いささか古めかしいけど、こんな男だったんだね、初期のアルセーヌ・ルパンってのは。2019/12/18