出版社内容情報
フリーマン・W・クロフツ[クロフツ]
著・文・その他
田中西二郎[タナカセイジロウ]
翻訳
内容説明
十五歳の娘を抱え夫に先立たれたジュリアは、打算の再婚に踏み切った。愛はなくともチョールフォント荘の女主人として過ごす日々は、隣人との抜き差しならぬ恋によって一変する。折も折ジュリアの夫が殺され、家庭内の事情は警察の知るところとなった。殺害の動機または機会を持つ者は、ことごとく容疑圏外に去ったかに見えたが…。終局まで予断を許さぬフレンチ警部活躍譚。
著者等紹介
クロフツ,フリーマン・ウィルス[クロフツ,フリーマンウィルス] [Crofts,Freeman Wills]
1879年アイルランド、ダブリン生まれ。鉄道技師であったが、病を得て長く休養した間に構想した『樽』を1920年に上梓し、好評を博す。1957年歿
田中西二郎[タナカセイジロウ]
1907年東京生まれ。東京商科大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kircheis
102
★★★★★ 物語は容疑者の1人の視点で始まり、途中からフレンチ側の視点で進行する。クロフツお気に入りの手法だが、同じ事実を捜査する側とされる側で見るのはやはり面白い。 それに加え、フレンチとコンビを組む新人刑事のロロがかなり良い味を出しており、彼の言動から会社で出世するノウハウを知ることもできる。資料を見やすく整理するところなど、それだけでも部下に欲しいくらい(笑) 謎解きも二転三転して飽きさせない。特にワイダニットが鳥肌だった。 ラストだけお決まりのパターンで残念。結果として丸く収まってはいるが…2019/12/07
本木英朗
27
英国の黄金時代本格ミステリのひとりであるF・W・クロフツの長編のひとつである。十五歳の娘を抱え夫に先立たれたジュリアは、打算の再婚に踏み切った。愛はなくともチョールフォント荘の女主人として過ごす日々は、隣人との抜き差しならぬ恋によって一変する。折も折ジュリアの夫が殺され、家庭内の事情は警察の知るところとなった……という話だ。これはもう、読むしかないって。さすがフレンチ警部、そしてクロフツである。俺はもうぜんぜん分かんなかったけれど、それでもいいよ。またいつか2回目に挑戦かな。2021/04/28
星落秋風五丈原
25
割合オーソドックスな探偵タイプですね。2020/02/27
Ribes triste
13
フレンチ警部と若手刑事ロロの活躍。一筋縄でいかない犯人探しは最後まで楽しめました。2018/04/15
ホームズ
11
今回の相棒はいつものカーター部長刑事ではなくロロ。結構いいコンビだったと思います(笑)フレンチが先生のようで(笑)事件は色んな登場人物に色んな思惑があり結構犯人は分かりにくかったっと思います(笑)2012/03/07