内容説明
平和で牧歌的なロンドン近郊の村セント・メアリ・ミードで、思いもよらぬ凶悪な殺人事件が起こった。牧師館を舞台に、地元の名士である治安判事が殺されたのだ。初めは単純に思われた事件の捜査は難航し、疑惑の霧が村中に立ちこめるようになったとき、その鋭い観察眼と明晰な頭脳で事件の真相に迫ったのは、意外にもおしゃべりでせんさく好きな老嬢、ミス・マープルであった。
著者等紹介
厚木淳[アツキジュン]
1930年東京日本橋に生まれる。1953年京都大学卒業。2003年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちえ
45
クリスティの作り上げた二大探偵、ポアロと対極的なミスマープルの最初の事件『牧師館の殺人』。中高の頃、ミスマープルシリーズを読みながらイギリス田舎町の生活にたっぷり浸ったっけ。「現実の生活ではわかりきったことが真実である場合がとても多いんです」というマープルはシンプルに物事を見ている。犯人はすっかり忘れていて今回思い返しながら読んだけど、犯人を覚えている作品を何度再読しても楽しめる私にとって不動のアガサ・クリスティ。【ガーディアン1000】2020/05/15
ごへいもち
19
多分何回目かの再読。版は違うけど。というわけで犯人がわかっていたはず…というのは大きな間違いでラストのどんでん返し?を忘れていたなんて!シリーズ化する前の初登場なのでミスマープルへのセントメアリミードの人々の評価が酷い。意地悪で最低みたいな…。表紙絵も怖いんですけど2014/07/12
rokoroko
14
ミス・マープルのテレビドラマがあってシリーズ化している。時々見ると一時間のドラマを3本見ないと最後がわからない。そんな時間ないので本読むことにした。セント・メアリ・ミードで起こった凶悪な事件。甥もでてくるけど印象薄かった・・2020/02/16
スプリント
10
語り手がいて探偵が活躍する構成。アガサ・クリスティの王道ともいえる進行で安心して楽しめます。2019/11/03
mattya
9
何を読もうと迷った時は、アガサ・クリスティ。ハズレが無いし既読でも、遠い過去なのでストーリーの殆どを忘れているから。 あぁそして、これぞ私が読みたいミステリー、満足です。2019/08/18