創元推理文庫
ミス・マープル最初の事件 (新版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 414p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488105457
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

平和で牧歌的なロンドン近郊の村セント・メアリ・ミードで、思いもよらぬ凶悪な殺人事件が起こった。牧師館を舞台に、地元の名士である治安判事が殺されたのだ。初めは単純に思われた事件の捜査は難航し、疑惑の霧が村中に立ちこめるようになったとき、その鋭い観察眼と明晰な頭脳で事件の真相に迫ったのは、意外にもおしゃべりでせんさく好きな老嬢、ミス・マープルであった。

著者等紹介

厚木淳[アツキジュン]
1930年東京日本橋に生まれる。1953年京都大学卒業。2003年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちえ

45
クリスティの作り上げた二大探偵、ポアロと対極的なミスマープルの最初の事件『牧師館の殺人』。中高の頃、ミスマープルシリーズを読みながらイギリス田舎町の生活にたっぷり浸ったっけ。「現実の生活ではわかりきったことが真実である場合がとても多いんです」というマープルはシンプルに物事を見ている。犯人はすっかり忘れていて今回思い返しながら読んだけど、犯人を覚えている作品を何度再読しても楽しめる私にとって不動のアガサ・クリスティ。【ガーディアン1000】2020/05/15

ごへいもち

19
多分何回目かの再読。版は違うけど。というわけで犯人がわかっていたはず…というのは大きな間違いでラストのどんでん返し?を忘れていたなんて!シリーズ化する前の初登場なのでミスマープルへのセントメアリミードの人々の評価が酷い。意地悪で最低みたいな…。表紙絵も怖いんですけど2014/07/12

ちどり

17
ミス マープル初登場作品。ロンドン近郊の村セント・メアリ・ミード その牧師館の書斎に退役大佐が撃ち殺されていた。だが、直ぐに自分が犯人だと好青年の画家が自首してきて、事件は解決したかと思われていたが、それは犯人の罠だった… ハヤカワ文庫の『牧師館の殺人』ではなくこちらの創元推理文庫『ミス・マープル最初の事件』の表紙のマープルさんがまるで犯人みたいな顔立ちで少し気に食わないですぅ,,,,2014/08/28

rokoroko

14
ミス・マープルのテレビドラマがあってシリーズ化している。時々見ると一時間のドラマを3本見ないと最後がわからない。そんな時間ないので本読むことにした。セント・メアリ・ミードで起こった凶悪な事件。甥もでてくるけど印象薄かった・・2020/02/16

中原れい

12
語り手が牧師さんで日常のシーンから入るとなると、作者の語り口やテンポを知るのに重要なのだけど、翻訳がよくないと評判なこともあり、少々まごついた。乗ればスイスイ。狭い村でお互いを疑いながら過ごす様子がスリリングに描かれて面白い。ミス・マープルの、詮索好きのイヤなおばあさんという描かれ方も最初だけらしいけど、なかなかいい。 翻訳についてはハヤカワと一長一短ですね。これは硬いかわりにいきな言い回しがけっこうあって嫌いじゃないけど、あちら読みやすいかわりにその部分が台無しだったりして…難しいです。2015/01/30

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