感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ribes triste
8
凶悪事件の陰に国際秘密結社「ビック・フォア」(ある意味ショッカーみたいな)あり。ポアロとヘイスティングスがこれに立ち向かうのですが…。アクション物になっています。なかなか驚きの展開ですが、でもどこか微笑ましい。古めかしい訳も味わい深く、楽しかったです。2017/06/12
東森久利斗
3
明智小五郎+少年探偵団、海を渡る。紙芝居的ジュブナイル。ポワロとクリスティにもこんな時代があったのだ。2018/10/31
Yukitita
3
久しぶりのクリスティ。私の好きな、現在進行形の冒険物語。いかに秘密組織の陰謀を阻止するか。短編連作でテンポよく進むので、懐かしいポアロの自慢げなセリフも、ヘイスティングスのお人好しのピンぼけも、足踏みせずに進む。『フランクフルトへの乗客』や『バグダッドの秘密』をもう一度読みたくなった。陰謀ものって、奇想天外な気がするけど、自分の思い通りにしようとする人たちが自然とタッグを組むっていうのは案外リアルだから、読んでしまうんだなあ。またクリスティ読んでみよう。2016/03/25
May
2
読了第31作目 1981.8 19版 300円
ばたこ
2
エルキュール・ポアロと言えば事件から一歩引いたところで真相を追求するスタイルですが、この作品では謎の国際犯罪組織vsポアロという形で本人も事件のピースのひとつとして組み込まれていて、とても行動的なポアロさんに会えました。巨大組織との駆け引きも勿論ですが、相棒ヘイスティングスとポアロの友情も存分に楽しめます。いつものポアロものではないけれど、これはこれでとても面白い!そんな作品でした。2021/12/07