創元推理文庫
エジプト十字架の謎 (〔2009年〕新)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 503p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488104344
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ウェスト・ヴァージニアの田舎町アロヨで発生した殺人事件は、不気味なTに満ちていた。死体発見現場はT字路。T字形の道標にはりつけにされた、首なし死体の外貌もT。アロヨへ趣いたエラリーだったが、真相は不明のまま。そして半年後、類似の奇怪な殺人事件を知らせる恩師からの電報がエラリーのもとへ届いた…。スリリングな犯人追跡劇も名高き、本格ミステリの金字塔。

著者等紹介

井上勇[イノウエイサム]
1901年広島県生まれ。1923年東京外語大卒。主な訳書に、ヴァン・ダインの全作品、クイーンの国名シリーズがある。その他ミステリー、SFの訳書多数。1985年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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優希

88
初エラリー・クイーン。面白かったです。不気味なTに満ちた殺人事件、半年後の類似した奇怪な殺人事件。真相が明らかにならないままの第2の事件が起きるのはミステリーでも結構ありますが、事件が二転三転し、じわじわと真相に近づいていくスリルといったらなかったです。一度安堵を感じさせて、次なる手で落とし込む手法が見事。犯人追跡する過程にドキドキしましたし、全てが明らかになったときに見える構造が素晴らしいミステリーだと唸りました。世界中で人気を博すのも納得。読者への挑戦も心憎い演出です。2016/08/06

yucchi

22
【図書館本】これまでの国名シリーズと比べるとかなり動き回る今作。エラリーパパ好きとしてはパパがほとんど出てこないのが残念(´・_・`) 首を切られT字型にはりつけにされた死体の謎を巡る事件。現在社会ではなし得ない犯罪だが、ある小さな手がかりから一気に謎が解明されるのは爽快。スリリングな追走劇もあり、ラストのエラリーのセリフも思わずニヤリとさせられる。国名シリーズで評価が高いのも納得の1冊。2014/07/27

ホームズ

21
徹夜してしまった(笑)国名シリーズの中でも1番好きな作品です(笑)前半少し展開が退屈な場面もありますが後半の展開は凄く良いですね(笑)エラリーの論理的な謎解きも良いですし(笑)あの推理は単純ですが初めてエラリーが指摘して初めて気が付いた(笑)小説の中の登場人物たち同様驚かされますね(笑)最後の事件解決の費用についての会話が(笑)2010/01/04

ちどり

20
再読だけどまったく内容を覚えてなかったので新鮮な気持ちで読めました。田舎町で首なし遺体が道標にT字の形をしてはりつけられてた、この事件に興味を持ったエラリーは父と別れ単独で調査をするが、恐ろしい連続事件に発展する…この作品の犯人当ては、読書家の方には直ぐにわかると思う作品。それにしても、首を切って高い位置にはりつけるなんて、時間もかかり 下手をしたら作業中に誰かに目撃される可能性もあって 並の精神の持ち主にはできない行動だなぁ,,,, 2014/07/16

*asami*

18
クリスマスの朝、T字型にはりつけされた首なし死体が発見される。事件は未解決のまま半年後に全く別の場所で類似事件が発生。事件が二転三転しながらも、探偵役のエラリー・クイーンがじりじりと真相に近付いてゆく様にドキドキした。人気なのも頷ける正統派ミステリー!2016/02/26

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