創元推理文庫<br> 悪魔の報復

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創元推理文庫
悪魔の報復

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  • サイズ 文庫判/ページ数 353p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488104184
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

91
第2期シリーズ3作品目〔再読〕。富豪のスペイスは、会社を倒産させ投資家や共同経営者、そして社員たちに損害を与えながらも私腹を肥やし、世間からも非難を浴びていた。やがてスペイスは自信の持つ家のひとつで、奇妙な死を迎える。殺害動機を持つ人は何千人といる中、エラリーの推理が始まる。レイピアで刺されているのに、傷口には青酸カリが塗られている。刺殺なのか毒殺なのか、はたして何か意味が隠されて要るのか。謎解きは論理的で、エラリーらしく堪能できる。しかしドラマにしようとする為、エラリーが妙に明るかったりしっくり来ない。2018/11/11

kagetrasama-aoi(葵・橘)

28
エラリー・クイーン作品、登録十三作目。長編十二作目。ハリウッドものの第一作目。エラリーが映画に関わる仕事のためにハリウッドに。ニューヨークを離れて、父親のコネ(?)もなく、孤軍奮闘する新鮮なエラリーに会えます。最後の謎解きは流石の論理展開。三十数年ぶりの再読ですが、トリックも犯人も印象的すぎてはっきり覚えていました(;O;)。国名シリーズとライツヴィルの間で、今ひとつ人気がないと言われているようですが、びげのエラリーとか現地の警察との遣り取りとか読みどころ一杯です。終わり方もお洒落です。2019/05/20

おうつき

26
クイーンのハリウッド物一作目になるらしい。国名シリーズやライツヴィルと比較すると影が薄い印象があるがしっかり面白いのは流石。読者の視点からすると犯人はこいつなんだろうかと見当がつけやすい感はあるが、犯人特定の為の論理もそれなりにしっかりしていて推理の過程も楽しめた。変装して道化を演じたり、ハリウッドの脚本家として招かれたものの雑な扱いを受けて愚痴ったり、コミカルに描かれたエラリーも良し。2020/03/21

ぽんすけ

21
新訳が出ていないし版が古いので滅茶苦茶字が小さい!そして角川新訳に慣れていたのでエラリーのキャラに最初違和感があったが、読み進めるにつれ徐々に慣れていった。だけど掠れ声で髭面はないと思うのー。今回最後の最後までいつものエラリーにはならなかったし、パパはいないし、解説でもうジューナは出てこないとわかって、ショックのオンパレード。今作は登場人物が関係者をそれぞれ庇うもんだから却って話がややこしくなったなと。途中まで流れが弁護士犯人説だったので私もそうかと思ったが、最後まで読むとなるほどあの人かとなった。2025/09/08

ちくわ

20
恋愛劇や、登場人物が真実を話なさ(せ)いーー偶然が重なって話すことができず状況がややこしくなるーーと日本樫鳥に続いてこれがハリウッドシリーズの特長なのかな。遺言状にまつわる推理や犯人を絞るための推理は流石クイーンですね。手堅い。トリックの手掛かりの記述は読んでてわかりづらかったですが、、、あごひげだったり偽名を使って新聞記者に扮したりとクイーンという探偵にまた魅力を感じさせる内容でした。面白かったです。2016/11/26

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