創元推理文庫<br> 誘拐殺人事件

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創元推理文庫
誘拐殺人事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 359p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488103101
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

58
「やっこさん、もしかすると、もう死んでるよ」誘拐された道楽息子の部屋と状況を見てヴァンスはそう告げた。続けて彼の妻が誘拐され・・・。「グレイシー・アレン」と並んで駄作と評される作品だし、あっさり感あったけど一番の問題は・・・終盤の銃撃戦。「カシノ」でやった時は模索してるんだな、と思ってたけど・・・これ、いるのか感。あとがきで愛着湧いた言ったけどヴァンスにこだわらず別の探偵でやればある程度は受け入れられたんじゃ・・・?「グリーン家」や「僧正」とは言わなくても「ガーデン」のノリでやった方が良かったと思う。2025/06/20

LUNE MER

23
1時間の刑事ドラマのような展開となった第10作目。誘拐とはいっても犠牲になるのは罪のない幼子ではなくいい歳したダメ男なので、まぁ、心痛は特にない。どういう意味でかはさておき、一番の見所はラストの銃撃戦。マーカム、カーリーに最後の別れを匂わすという逆死亡フラグをしっかり立てた後で、ヒース、ヴァンとともに敵アジトに乗り込むヴァンス。次元並の腕前で3名射殺(ヒース被弾、ヴァンはヴァンスに当てちゃうの怖くて発砲せず)。本当、何しについてきたのヴァン(笑)。実行犯を自ら射殺した後、黒幕は自殺に追い込む。2022/05/20

歩月るな

7
十作目、シリーズものならセイヤーズやバークリーの歩みに近いのでここから残り二作で畳んでいく準備をしている、と言うか、「トレント最後の事件」じゃなくても畳み方なんて誰も解らない状況ではなかろうか。むしろ日本にも渡航しているヴァンスの本邦での活躍を。前作解説の通り、作者のアメリカ再教育――ロボトミー的外科手術の影響で抜け殻になったのがこれ以降の作品。と考えて良いかもしれない。作家が作品を書き始めるきっかけは「こういうのが書きたいんだよ」ではなく「これなら俺(私)にも書けると思った」パターンの方が多いのかも。2018/09/30

kate

7
この時期のヴァンダインはやはりイマイチですね。誘拐事件に見せ掛けた計画殺人と狙いは良いと思うんですが…。2013/10/21

餅屋

4
「ファイロ・ヴァンス」もの10冊目▲旧家の道楽息子が誘され、身代金要求の紙が残されていた…現場を検証したヴァンスは「彼はもう死んでいる」とつぶやく▼ひっ、ひでぶっ…。ハードボイルド寄りが鮮明に⁉無駄な蘊蓄を抑えたファイロなんて、僕の知るピーーじゃない。アレだけドンパチ仕出かして「トリスタンとイゾルデの第二幕に間に合いそうだ」発言だと…作者は、これこそハードボイルドだと思っていた⁉まぁ、関係者を集めての推理開帳もあるし、いつもの端役警察メンバーを発見する楽みといい、キャラクター小説度が+1UP(1936年)2024/03/16

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