感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LUNE MER
21
1時間の刑事ドラマのような展開となった第10作目。誘拐とはいっても犠牲になるのは罪のない幼子ではなくいい歳したダメ男なので、まぁ、心痛は特にない。どういう意味でかはさておき、一番の見所はラストの銃撃戦。マーカム、カーリーに最後の別れを匂わすという逆死亡フラグをしっかり立てた後で、ヒース、ヴァンとともに敵アジトに乗り込むヴァンス。次元並の腕前で3名射殺(ヒース被弾、ヴァンはヴァンスに当てちゃうの怖くて発砲せず)。本当、何しについてきたのヴァン(笑)。実行犯を自ら射殺した後、黒幕は自殺に追い込む。2022/05/20
歩月るな
7
十作目、シリーズものならセイヤーズやバークリーの歩みに近いのでここから残り二作で畳んでいく準備をしている、と言うか、「トレント最後の事件」じゃなくても畳み方なんて誰も解らない状況ではなかろうか。むしろ日本にも渡航しているヴァンスの本邦での活躍を。前作解説の通り、作者のアメリカ再教育――ロボトミー的外科手術の影響で抜け殻になったのがこれ以降の作品。と考えて良いかもしれない。作家が作品を書き始めるきっかけは「こういうのが書きたいんだよ」ではなく「これなら俺(私)にも書けると思った」パターンの方が多いのかも。2018/09/30
kate
7
この時期のヴァンダインはやはりイマイチですね。誘拐事件に見せ掛けた計画殺人と狙いは良いと思うんですが…。2013/10/21
ケイスケ
4
銃弾飛び交う活劇?2017/11/08
ホームズ
4
明らかに質は低下しましたね。機関銃で銃撃やヴァンス、ヒースとギャングの撃ち合いとか(笑)まあそれはそれで面白いとは思いますがね(笑)巻末のヴァン・ダインの自伝は面白かった(笑)推理小説書くに至った経緯とか面白かった(笑)上から目線だな〜(笑)2009/02/24