創元ライブラリ<br> コ・イ・ヌール―なぜ英国王室はそのダイヤモンドの呪いを恐れたのか

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創元ライブラリ
コ・イ・ヌール―なぜ英国王室はそのダイヤモンドの呪いを恐れたのか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 277p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488070878
  • NDC分類 936
  • Cコード C0122

出版社内容情報

故エリザベス女王が遠ざけたほどの、
美しきダイヤの呪われた歴史とは?
世界一有名なダイヤの血塗られた秘話を描く、
傑作ノンフィクション!

現在は英国王室の王冠で光り輝く、コ・イ・ヌール(光の山)と呼ばれる巨大なダイヤモンド。それが世界的に著名であるのは、ただ美しいからではない。故・エリザベス女王が身につけることを拒んだほどの、凄絶な来歴を有しているからである。ムガル王国の皇帝やシク王国の君主など、さまざまな者の手を経て、英国王室が所有するに至ったそのダイヤモンド。富と力と子孫繁栄をもたらすと信じられ、数々の権力者に崇められてきたダイヤモンドは、同時に数多くの悲劇や凄惨な出来事を巻き起こしてきたのだ。数々の資料を渉猟することで、世界一有名なダイヤの数奇な物語を描く、傑作ノンフィクションが文庫化。

■目次
はじめに 

第一部 玉座の宝石
 第一章 インド前史のコ・イ・ヌール 
 第二章 ムガル帝国のコ・イ・ヌール 
 第三章 ナーディル・シャー イランのコ・イ・ヌール 
 第四章 ドゥッラーニ帝国 アフガニスタンのコ・イ・ヌール 
 第五章 ランジート・シング ラホールのコ・イ・ヌール 

第二部 王冠の宝石
 第六章 灰の町 
 第七章 少年王 
 第八章 イギリスへの道のり 
 第九章 万国博覧会 
 第十章 最初のカット 
 第十一章 ヴィクトリア女王の「忠実なる臣民」 
 第十二章 宝石と王冠 
 第十三章 「我々はコ・イ・ヌールを取りもどさねばならない」

謝辞 

訳者あとがき

文庫化に寄せて 

内容説明

英国王室の王冠で光り輝く、コ・イ・ヌール(光の山)と呼ばれる巨大なダイヤモンド。権力や富をもたらすと信じられたその宝石は、これまで数々の権力者に祟められると同時に、数多くの悲劇や凄惨な出来事を巻き起こしてきた―。豊富な資料を駆使して世界一有名なダイヤモンドの数奇な物語を描く、傑作ノンフィクション!

目次

第1部 玉座の宝石(インド前史のコ・イ・ヌール;ムガル帝国のコ・イ・ヌール;ナーディル・シャーイランのコ・イ・ヌール;ドゥッラーニ帝国アフガニスタンのコ・イ・ヌール;ランジート・シングラホールのコ・イ・ヌール)
第2部 王冠の宝石(灰の町;少年王;イギリスへの道のり;万国博覧会;最初のカット;ヴィクトリア女王の「忠実なる臣民」;宝石と王冠;「我々はコ・イ・ヌールを取りもどさねばならない」)

著者等紹介

ダルリンプル,ウィリアム[ダルリンプル,ウィリアム] [Dalrymple,William]
1965年、スコットランド生まれ。ケンブリッジ大学在学中に発表した、マルコ・ポーロについての評伝In Xanaduがベストセラーになる。サンデータイムズ若手作家年間最優秀賞やヘミングウェイ賞などを受賞

アナンド,アニタ[アナンド,アニタ] [Anand,Anita]
1972年、ロンドン生まれ。キングス・カレッジ・ロンドンで学ぶ。20年以上にわたり、BBCなどのテレビやラジオでジャーナリストとして活躍。2015年に初めての著書『Sophia:Princess,Suffragette,Revolutionary』を発表

杉田七重[スギタナナエ]
東京都生まれ。東京学芸大学卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

春風

7
ペルシア語で「光の山」を意味し、かつては世界最大ともいわれたダイヤモンド「コ・イ・ヌール」。インドで発見されたそれは、中央・南アジアの時の権力者が力の象徴として欲し、争奪には残虐性が常に伴った。本書はそんなコ・イ・ヌールが、ロンドン塔に収められるまでの稀有なる運命を辿るノンフィクション。シク王国君主 ランジート・シングの手に渡るまでは駆け足気味であったが、目新しいものばかりで面白い事請け合い。亡国の君主ドゥリープ・シングとイギリスとの物語でコ・イ・ヌールは、過去の植民地主義への対応の如何をも問いかける。2023/04/23

ふゆきち

1
どうしようもない権力争いと物欲の歴史。呪いの力なんてものは当然存在しないにしても、人々を狂わせるだけの魔性の魅力があったことは確かです。2023/03/24

kokekko

1
巨大なダイヤモンドの伝説にまつわるノンフィクション。のように読める歴史読み物。楽しい。2023/03/22

うたまる

0
「この宝石に関わった者たちの多くが破滅しているのですから、その責任を今後も負い続けたいなどと誰が思うでしょう」……中央アジアのパンジャブ地方に由来する巨大ダイヤ”コ・イ・ヌール”を巡るノンフィクション。覇権を握る者が目まぐるしく変わり、そのたび至宝の所有者も変わる。土地柄なのか、権力の移行時はいつも血腥い。但し、現地人同士の争いには感じなかった不快感を、イギリスには強く感じる。子供の喧嘩に大人が参戦するようなアンフェア感だ。今では太陽の沈まない帝国も没落した。それがコ・イ・ヌールの呪いであれば小気味よい。2024/11/09

ning

0
面白かった!権力者が魅せられたダイヤモンドの波乱の歴史が語られる。インド、ペルシャとともにあった前章が特に引き込まれた。裏切りと陰謀、流血が繰り返される。ダイヤ自体も宝物庫から牢獄までさまざまに流転するがその輝きは増すばかり。まさに「ダイヤモンドは傷つかない」。シク王国最後の皇帝だったドゥリープ・シングの運命も悲しく、権力に振り回される人類の業(ごう)を考えてしまった。そしてコ・イ・ヌールを巡る争いの歴史はこれからも続いていくんだなあ。2023/04/21

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