出版社内容情報
真犯人は別にいた!
『読んでいない本について堂々と語る方法』の著者が、
完璧と思える名探偵の推理を覆し、
驚愕の真相を明らかにする。
『アクロイドを殺したのはだれか』、『読んでいない本について堂々と語る方法』 等で読書界を騒がせた批評家バイヤールがシャーロック・ホームズに挑戦。長編『バスカヴィル家の犬』におけるホームズ推理の疑問点、矛盾点を指摘。事件の真相に迫るのみならず、探偵と作家の関係を分析した知的スリルに満ちた文学批評、待望の文庫化。考察本『バスカヴィル家の犬』をお楽しみください。
■目次
登場人物
ダートムアの荒地
捜査
第一章 ロンドンにて
第二章 荒地で
第三章 ホームズの手法
第四章 不完全性の原理
再捜査
第一章 推理批評とは何か?
第二章 複数の語り
第三章 犬のための口頭弁論
第四章 ステープルトンの弁護
幻想性
第一章 シャーロック・ホームズは存在するのか?
第二章 テクストへの移住者
第三章 テクストからの移住者
第四章 ホームズ・コンプレックス
現実
第一章 文学による殺人
第二章 見えない死
第三章 真実
第四章 そして真実のみを
バスカヴィル家の犬
訳者あとがき
解説……杉江松恋
内容説明
ホームズの推理は間違っている!『アクロイド殺害事件』におけるポワロの推理に異を唱え、真相を暴いて話題を呼んだ推理批評家バイヤール。フランス論壇の雄たる彼が、今回はシャーロック・ホームズに挑んだ。長編『バスカヴィル家の犬』のホームズ推理の疑問点・矛盾点を鋭く指摘し、真犯人を炙り出す。
目次
ダートムアの荒地
捜査
再捜査
幻想性
現実
バスカヴィル家の犬
著者等紹介
バイヤール,ピエール[バイヤール,ピエール] [Bayard,Pierre]
1954年生まれ。パリ第八大学教授(フランス文学)、精神分析家
平岡敦[ヒラオカアツシ]
1955年生まれ。早稲田大学文学部卒業。中央大学大学院修了。現在中央大学講師。訳書にJ=C・グランジェ『クリムゾン・リバー』、F・カサック『殺人交叉点』、G・ルルー『オペラ座の怪人』(日仏翻訳文学賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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