創元ライブラリ<br> 戦地の図書館―海を越えた一億四千万冊

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創元ライブラリ
戦地の図書館―海を越えた一億四千万冊

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488070786
  • NDC分類 010.253
  • Cコード C0122

出版社内容情報

第二次大戦終結までに、ナチス・ドイツは一億冊を超える書物を発禁・焚書処分にした。対するアメリカは、戦場の兵隊に本を送り続けた――その数、およそ一億四千万冊。図書館員は寄付された書籍を兵士に送る運動を展開し、軍と出版業界は兵士用の新しいペーパーバック“兵隊文庫”を発行し、あらゆるジャンルの本を戦地に送り届けた。史上最大の図書作戦を描き、本のもつ底力を伝え、絶賛を博した傑作ノンフィクションが遂に文庫化!

内容説明

戦地の兵士へ本を送れ―第二次大戦中にアメリカが展開した史上最大の図書作戦の全貌とは?本を愛するすべての人々に贈る傑作ノンフィクション。

目次

蘇る不死鳥
八十五ドルの服はあれど、パジャマはなし
雪崩れ込む書籍
思想戦における新たな武器
一冊〓め、ジョー。そして前へ進め
根性、意気、大きな勇気
砂漠に降る雨
検閲とフランクリン・デラノ・ルーズヴェルトの四期目
ドイツの降伏と神に見捨てられた島々
平和の訪れ
平均点を上げる忌々しい奴ら

著者等紹介

マニング,モリー・グプティル[マニング,モリーグプティル] [Manning,Molly Guptill]
ニューヨーク州レイサムで育つ。ニューヨーク州立大学オルバニー校で米国史を学び、2002年にイェシーヴァー大学ベンジャミン・N・カードーゾ・ロースクールに入学。その後、第二巡回区連邦控訴裁判所で弁護士を務めるようになる

松尾恭子[マツオキョウコ]
1973年熊本県生まれ。フェリス女学院大学卒。英米翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

133
戦後の神田古書店街では米軍が放出したペーパーバックがあふれ、ミステリやSFの最新動向に接したと多くの作家や翻訳家が語っている。売るほど大量の本を米兵が持っていたのは、軍が戦場での娯楽のため1億4千万冊もの「兵隊文庫」を送り続けたためであった。実務担当者が政治や予算や検閲の問題で散々苦労した有様も克明に描かれるが、そのおかげで退屈で厳しい戦場で兵の士気は維持され、戦地で読書習慣を身につけた多くの米兵は復員後も学ぶようになったのだ。戦闘を続けているウクライナとロシアの兵士は、最前線で何を読んでいるのだろうか。2023/08/06

アーちゃん

47
2016年単行本、2020年文庫化。2014年作品。読みたい本に登録していたが『葬られた本の守り人』を読んで思い出し手に取った本。1933年5月、ドイツ全土で起きた”焚書”。第二次世界大戦が終了するまでにヨーロッパで葬り去られた一億冊以上の書物。対するアメリカが行ったのは”兵隊文庫”の発行だった。第二次世界大戦を兵士と書物の観点から見た、良質のノンフィクションは物語のように読みやすい。中でも現在までアメリカが抱える問題点の体現ともいえる「第五章」(本の選定の制限)と発禁図書。単なる感動だけではない良書。2024/07/09

inami

46
◉読書 ★3 あるジャーナリストは、第二次世界大戦は「軍と軍」と「イデオロギー、政治、社会、経済」のふたつの戦いだったと述べている。ナチス・ドイツは、人や土地だけでなく、人の心も支配しようと、ヒトラーの思想に反する内容の書籍1億冊以上の焚書を行った。逆にアメリカは、兵士が戦争を戦い抜く勇気と不屈の精神をもてるように、1億2千万冊以上の兵隊文庫を無料で供給した・・本書を読んで、「本の力」を再認識させられました。ウクライナ侵攻のプーチンは、◯◯年後どのように評価(歴史書の記述)されるのでしょうか・・ 2022/06/16

みつ

34
第二次世界大戦中、ナチス占領下でのパリの図書館が舞台の『あの図書館の彼女たち』に導かれるように読了。こちらはナチスの焚書に対抗してアメリカが展開した、市民から戦地に送る寄付を募る「戦勝図書運動」と兵士向けに開発されたより小さなペーパーバックの「兵隊文庫」を巡るノンフィクション。あくまで戦意高揚のための軍事作戦の一環であるが、本の種類の規制が緩いところは書物に対する両国の考え方の相違を示す。それにしても、小さなサイズの本といえばドイツのレクラム文庫と日本の岩波文庫が先を行っていたはずなのにと、複雑な想い。2023/08/20

ケイトKATE

30
『高橋源一郎の飛ぶ教室』で紹介されて読んだ。第二次世界大戦下、アメリカは兵士の士気の維持と向上に、戦地へ本を送り続けた。本を手に入れた兵士たちは過酷な戦場で読書することが娯楽であり癒しとなった。戦地へ本を送り続けた理由はそれだけではない。ナチス・ドイツが焚書・禁書によって、本を葬ろうとしたことへの抵抗でもあった。戦後にも影響が強く、本を読んだアメリカの復員兵は、学習意欲を持ち大学進学の増加に導いた。本を愛する者にとって、本の力の大きさと勇気を与えてくれる一冊であった。2021/11/03

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