創元ライブラリ<br> ハザール事典(女性版)―夢の狩人たちの物語

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ハザール事典(女性版)―夢の狩人たちの物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 463,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488070762
  • NDC分類 989.23
  • Cコード C0197

出版社内容情報

かつて実在し、その後姿を消したハザール族。この謎の民族に関する古書の新版の形をとった、前代未聞の事典形式の小説。ハザール族が三度改宗したキリスト教、イスラーム教、ユダヤ教、それぞれの宗教関係別に編まれた本書の45項目は、項目順に読むもよし、たまたま開いた項目を読むもよし、読み方は読者の意のまま。完読は求められていません。ただし注意深い読者であれば各項目間の結びつきが必ずや見抜けるはず。男性版と女性版があります。

内容説明

歴史上から姿を消した謎の民族ハザールに関する事典の形をとった前代未聞の物語集。キリスト教、イスラーム教、ユダヤ教の交錯する45項目は、通して読むもよし、関連項目の拾い読みもよし、たまたま開いた項目を一つ読むもよし、読者の意のまま。男女両版の違いはわずか10行。どちらの版を選ばれますか?

目次

赤色の書 ハザール問題に関するキリスト教関係資料
緑色の書 ハザール問題に関するイスラーム教関係資料
黄色の書 ハザール問題に関するユダヤ教関係資料
付属文書1 『ハザール事典』初版本の編集者、テオクティスト・ニコルスキ神父の告解全文
付属文書2 ムアヴィア・アブゥ・カビル博士殺害事件審理記録の抜粋(証人の宣誓証言を中心に)
結語 本事典の有用性について

著者等紹介

パヴィチ,ミロラド[パヴィチ,ミロラド] [Pavi´c,Milorad]
1929年10月15日ベオグラード生まれ。2009年11月30日同市で死去。セルビアの17~19世紀文学を専門とする文学研究者で、ノヴィサド大学およびベオグラード大学で教授をつとめた

工藤幸雄[クドウユキオ]
1925年大連生まれ。東京大学仏文科卒業。インディアナ大学大学院修士課程修了。共同通信社外信部記者、ワルシャワ大学日本学科講師、多摩美術大学教授などを歴任。2008年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おおた

23
ハザールという名前から既にかっこいいのに、改宗を繰り返して歴史から消えたというだけで、世界史心をわしづかみにされる。著者はそこに虚実入り交じる後世の物語を事典形式で書き連ねることで、『ハザール事典』を追いかける人と悪魔を描きだすことでメタ構造に幻想を織り交ぜる。事典という形式を念頭に置きすぎると、きらびやかな比喩や、思いの外明確な各項目のつながりが見えなくなりそうなので、初読時はすなおに前から読んで、再読する時に項目ごとを比較するのが吉。実は現代にまで続くハザールの姿が見えてきます。2016/01/24

いやしの本棚

11
面白かった!とりあえず最初から最後までページ順に読んだ。「事典」とあるけど、ふつうの小説と同じ読み方でも、最後に近づくと、あれこれのエピソードが収斂されて、緊迫の場面が展開されて、うわあ~どうなるんだこれ~!!となって、きちんとオチもある。かなりエンターテイメントだった。ミステリ的でもあり、千夜一夜のようでもあり、幻想文学でもあり…。ただメモもとらず、付箋も貼らずに読むと、記憶力のなさを痛感させられる一冊でもあった。2016/01/12

bookends

3
事典という形式が単なる実験にならず、スリリングな読書体験を生んで本当に面白い。ひとつひとつの項目が奇想天外な掌篇で、それが事典的な冷淡さで読者を置き去りにして終わったと思うと書を横断して別の項目の中に糸のもう一方の端が見つかり、かくて裏表で異なる模様を打ち出す織物のように、裏側には夢と転生と邂逅の壮大な物語が織り上げられていく。物語とは素材と素材の間に読者が見出す関係のことであり、素材となる事物ははじめから特定の視角から切り取られているという相対主義がこの書物をひとつの世界として開いている。2016/11/04

こうず

3
かつて実在したが現在は滅亡した謎の国家・民族『ハザール』について、事典の形式で記した小説。大枠は史実に依拠しつつも内容の大半は作者の創作した物語であるという。四十五の中・短編は『著者』の立場や信仰の違いによってそれぞれ主張や視点が異なっている。明確に食い違いつつ各々が微細に絡まり合い、関連付けられ、最後にはある結節点に集結していく様子は、一筋縄ではいかない難解さを持ちながらも、絡み合った糸の結び目を見つけ出すような快感と面白さに満ちている。2016/05/05

木倉兵馬

2
男性版、女性版の二種類(さらに二つをひとまとめにした良性偶有版もあるとか)があるポストモダン小説。それだけでなく事典の形になっているという説明に興味を惹かれ読んでみました。なかなか難しい作品でした……。とはいえ、ところどころ、「この描写はいいなあ」と思える箇所が多々あって読んだ甲斐がありました。男性版は以前読んだのですが、現在実家に置いてあるので、女性版とどのような違いがあるのかわからないのが今の心残りです。帰省するときに引き合わせてみようかしら。2018/10/17

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