内容説明
『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を、『私の男』で直木賞を受賞するまでと、してからの、ドキドキとバタバタの日々…。作家サクラバカズキは、そんななかでもとにかく小説を書き続け、ひたすら本を読み続ける。稀代の読書魔を虜にした本をたっぷり紹介する、大好評ウェブ連載『桜庭一樹読書日記』、待望の文庫化第二弾。
目次
三月は(ちょっとだけ)パンク・ロックの月である。
四月は穴居人生活の月である。
五月は熊とパンツとベレー帽だった…。
六月はほんの三日間だけ八頭身だった!
七月は海辺の町でみんなで海産物を手に手に、踊る。
八月は銀の箱を持って匍匐前進する!
九月は地図を握ってあっちこっちにワープする!
十月はドイルの頭にちょっとだけ、触った。
十一月はジョン・アーヴィングに頭から油をかけられる…。
十二月は編集長が酔って石と話す。〔ほか〕
著者等紹介
桜庭一樹[サクラバカズキ]
『赤朽葉家の伝説』で07年、第60回日本推理作家協会賞を、『私の男』で08年、第138回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
抹茶モナカ
68
直木賞受賞の時期のあれこれが書かれていて、賞レースの候補になってナーバスになる様子がわかる。読書家というのが桜庭一樹さんの属性の中では色濃いが、読書家と見られる苦労もマスコミ対応の中にはあるのも、わかった。とりあえず、自分の読書のモチベーションを上げるために読んだが、この敗北感は何だろう。本を読むスピードが違うんだろうな、僕と桜庭一樹さんは。2014/11/18
ソラ
53
このエッセイの時期って赤朽葉、私の男の執筆時期かー。ライトノベル作家から一般文芸の作家への過渡期かなと思う。編集者との掛け合いが面白い。2014/08/25
kana
40
第一巻で執筆していた『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞受賞するも直木賞を逃し、『私の男』で遂に直木賞受賞。そんな桜庭さんの人生の転機ともいうべき怒濤の日々とともにある本。本によって救われ、本によって惑い、本によってうつろう時間。あぁもうなんていとおしいんだろう。桜庭さん読書日記大好きです。待望の文庫化でした。2010/12/04
ぺんぎん
36
本当に本が好きで幅が広い桜庭さん。取っつきにくいなぁと思う物もあるが書き方がうまく一度読んでみたいものが多数。2012/12/23
Shimaneko
30
守備範囲の広さと相変わらず膨大な読書量については、もちろん足元にも及ばないけど、同じ「風呂読み」派として(勝手に)かなりの親近感を抱きつつ、今回も主にお風呂でちくちくと楽しく読了。出版業界のお仕事エッセイとしても面白い。2014/03/11
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