出版社内容情報
■第34回鮎川哲也賞選評、および第2回創元ミステリ短編賞選評&受賞作・歳内沙都「桜越しに空を撮る」掲載。■本邦初訳短編掲載などで贈る、特集「美しくも歪(ゆが)んだ世界へようこそ― ジョン・コナリーの物語」。■気鋭による傑作読切 古矢永塔子「私たちの愛の巣」、嶋津輝「稲子のカフェー」掲載。■新野剛志が贈る、終戦まもない東京を活写する連作『粒と棘』、堂々の連載最終回ほか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とみしん tomisin555
4
10月発売のvol.19。前号はSF特集で買ってないので、4ヶ月ぶりになる。今回も楽しく読めたけれど、やっぱり「紙魚の手帖」は短編が面白い。創元ミステリ短編賞受賞の「桜越しに空を撮る / 歳内沙都」はコロナ下での中学舞台のミステリ。最後が切ない。もう一つ「私たちの愛の巣 / 古矢永塔子」。こちらは古い団地が舞台の二人の女性の話、となると今評判のドラマ思い出すけど、少しドロドロ要素もあって、みんなに受け入れられなくても僕は好きだな。あとこの雑誌はいつも巻末のブックレビューがとてもいい。2024/10/20