ミステリーズ！ 〈ｖｏｌ．７９〉

東京創元社（2016/10発売）

• サイズ A5判／ページ数 303p／高さ 21cm
• 商品コード 9784488030797
• NDC分類 913.68
• Cコード C0093

出版社内容情報

第26回鮎川哲也賞＆第13回ミステリーズ！新人賞発表および選評掲載。田中啓文、〈世界の偉人〉シリーズ新連載開始。青柳碧人、〈ほしがり探偵ユリオ〉最終回掲載ほか。

田中啓文ほか［タナカヒロフミホカ］

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[みつ]

本号は面白い作品がいくつか。安萬純一作品は殺人を扱った演劇の犯人当てで、気楽に読める内容。この場合、素人っぽさがかえってトリックの魅力を高めている。愛読者の投稿作のみを収める光文社文庫の「本格推理」シリーズにありそう。大倉作品の福家警部補もの『上品な魔女』は、いつもの倒叙推理であるが、犯人を提示するはずの冒頭から意外な展開を見せる。この犯人像は異色というほかなし。田中啓文の『トキワ荘事件』は、当時の若き漫画家が総登場するフィクション。締め切りに追われた手塚治虫と原稿を間に合わせようとする編集者が背景に➡️

2022/12/31

[やすお]

山本弘さんの「料理を作るように小説を書こう」を読みたくて入手した。自分のために小説を書くという考え方に、はっとさせられた。当たり前のことかもしれないけど、改めて言葉にされたことで重く受け止められた。まずアマチュアになり、そこからプロを目指す。それが王道なのだな。プロになれるかどうは別の要因がありそうなので、別の回で解説してもらえることを期待する。 他の作品は軽く読める。本格的な謎解きもあり、とても楽しめた。

2017/01/07