出版社内容情報
蘆野家の娘は、25歳になった当日必ず死ぬ。家に富をもたらす「大足様」の呪いのためだ――死の予感に怯えながら実家に居る「神」を研究する蘆野蛍は、指導教官から怪談作家・呻木叫子を紹介された。明治期から続く蘆野家の長女の死を調べるうちに呻木が至ったおぞましい結論とは――。「蘆野家の怪談」のほか、怪生物が跋扈し人を喰らうという伝承の地の殺人「ハザコ男の怪談」、都市伝説通りに子供が次々と殺される「冷蔵庫婆の怪談」、一家鏖殺の館で新たに起きる不可能犯罪「満月館の怪談」の4編を収録する。
【目次】



