出版社内容情報
【紀伊國屋書店チャンネル】
鋭い知性を芯とした幻視の葩は
豊潤な表現力によって可視の存在となる。―皆川博子(作家)
歌集『Lilith』で話題の著者、初の作品集
純粋無垢な少年たちとその指導者を乗せ、天空をゆく船。最も楽園に近いはずの船上で起きた悲劇と、明らかになる真実とは(「無垢なる花たちのためのユートピア」)。人間が人形へと変化してしまう病が流行った村で、ひとり人間のままの姿で救出された少女は、司祭のもとで手厚く看病される。しかし怪我が癒え、うつくしさを取り戻した少女は限りなく人形に近づいているようで……(「人形街」)。
第一歌集『Lilith』で話題の幻想文学の新鋭による珠玉の初作品集。
内容説明
舷から堕ちていった少年の名は、白菫といった。船は純真無垢な少年たちと智慧ある導師を乗せ、楽園を目指して天空の旅をしていた。かれの墜落死は不運な事故とされた。この希望に溢れた船上に、みずから身を投げる理由などあるはずがなかったから。けれど、親友の矢車菊には気がかりなことがあった…。幻想文学の新鋭による初の小説集。
著者等紹介
川野芽生[カワノメグミ]
1991年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科在学中。2017年、「海神虜囚抄」(間際眠子名義)で第三回創元ファンタジイ新人賞の最終候補に選出される。18年、「Lilith」三十首で第二十九回歌壇賞を受賞し、20年に第一歌集『Lilith』を上梓。同書は21年、第六十五回現代歌人協会賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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