出版社内容情報
戦争の犠牲の上に成立した日本国憲法。まともな議論もなく変えられようとしている。明治憲法から現代まで、この国の軍事と政治など、昭和史研究の巨星が論ずる。
目次
第1話 「日本国憲法七十年」に思うこと(わたしの立場;わたしの日本国憲法 ほか)
第2話 近代日本と軍事(五日市憲法ふたたび;明治憲法とは何だったのか ほか)
第3話 戦後と軍事と自民党(明治憲法の問題点;改憲論者がのぞむもの ほか)
第4話 新憲法はいかにして生まれたか(歴代首相は憲法をどう語ったか;憲法の長さ ほか)
第5話 九条を明日につなげるために(安倍総理は戦後全否定か;井上達夫氏の九条削除論 ほか)
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京・向島生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫 新田次郎文学賞受賞)等がある
保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年、北海道生まれ。同志社大学文学部卒業。日本近代史、とくに昭和史の実証的研究を志し、歴史の中に埋もれた事件・人物のルポルタージュを心がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鍵盤の上で指を踊らせる詩人
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日本の憲法の戦争放棄を幣原喜重郎が発案したことがこの本に書かれていた。今の憲法9条は日本を戦争できる国にしないための大切な歯止めになっていると思った。 共謀罪は国民のメールを片っ端から見る事ができる内容も含まれてると知り、共謀罪を前よりも一層強く廃止すべきだと思った。 日本を戦争できる国にして、安倍政権の言う事に国民が何でも従い、不満を言わないで(国民の思想や表現の自由や人権を奪い)、国民が国のために精一杯働く日本にしようとしているように感じるので、今の政治を恐ろしいと思う。2018/03/01
セパック ボラ
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憲法、特に九条についての考え方が大きく変わった。GHQの押し付け憲法では決してない。私たちの大事な憲法に愛着が湧いてきた。2018/03/01