出版社内容情報
〈久遠の島〉、そこは世界中のあらゆる書物を見ることができ、本を愛する人のみが入ることを許される楽園だ。あるとき、ひとりの魅力的な王子が島を訪れる。だが、その真の姿は目的のためなら手段を選ばない非道な人物だった。そして彼の野心が島に悲劇をもたらした。書物の護り手である氏族の兄弟がたどる数奇な運命。連合王国フォト、呪法の国マードラ、写本の都パドゥキアを舞台に描く〈オーリエラントの魔道師シリーズ〉最新作。
内容説明
“久遠の島”、そこは世界中のあらゆる書物を見ることができ、本を愛する人のみが入ることを許される魔法の楽園だ。だが、人の悪意が楽園に悲劇をもたらす…。連合王国フォト、呪法の国マードラ、写本の都パドゥキアを舞台にした、デビュー作『夜の写本師』へと連なる“オーリエラントの魔道師”シリーズ最新作登場!
著者等紹介
乾石智子[イヌイシトモコ]
山形県生まれ。1999年教育総研ファンタジー大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
85
『夜の写本師』へと繋がる物語。数奇な運命に翻弄され写本師の道に進むことになったヴィン、ネイダル、シトルフィたちの物語。諸悪の根源セパターへの復讐の仕方も彼ららしかった。これ以上ない因果応報の結末にスッキリ。本が出来上がるまでの過程も独自の世界観が広がりワクワク面白い。うろ覚えの『夜の写本師』も再読したくなった。装丁も美しく物語の雰囲気に合って素敵。本を愛する者たちの闇と光の極上ファンタジー。2022/01/07
ぽろん
40
世界中の本が読めるという久遠の島が、たったひとりの悪人の為に島民と共に消滅。そして、これが夜の写本師に連なる物語の序章に、、。生き残った3人が力を合わせて呪いの書を作り上げる様は、魅力的ですらある。今回もいつしか乾石ワールドに惹き込まれて、大いに堪能しました。2022/03/20
星落秋風五丈原
34
一番昔の物語。いきなりカタストロフから始まる。そして「夜の写本師」へ。2021/11/03
けんさん
33
『読書垢の楽園《久遠の島》を巡る本格派ファンタジー』 乾石さん最新作は初読みだったが、すでに多くのオーリエラントシリーズが出ていたんですね。欲深い王子の悪巧みで島を失ったジャファル氏族の物語。デビュー作『夜の写本師』へと繋がっていくらしいので、このシリーズ、読み進めていきたいと思う。2021/12/14
ぽてちゅう
20
めっちゃ好きなハイ・ファンタジー。オーリエラントの魔道師シリーズ最新刊にして、≪夜の写本師≫のはじまりのはじまり。本作の時代はデビュー作「夜の写本師」よりずーっと昔。シリーズを読み返えさないといけない∞ループに嵌められました💦「久遠の島」は、読書家垂涎の島。なんてったって世界中のあらゆる書物が実る森があるんですから!手が届けさえすれば読めるんです。某国の王子の謀略で海に沈んでしまいましたが…。ちょぴりダーク&ビターな世界観ですが、各キャラクターの心に秘めた想いを知りたくて、時を忘れて読み浸りました。2021/11/29
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