月下美人を待つ庭で―猫丸先輩の妄言

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488028329
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

電光看板の底に貼り付けられた不規則なアルファベットの文字列、亡き母が残した庭にかわるがわる訪れる悪気なさそうな侵入者たち――風変わりな名前の“先輩”は日頃ふらふらしては、愉快なことには猫のごとき目聡さで首をつっこむ。そして、どうにも理屈の通らない謎も、彼の饒舌にかかれば、ああだこうだと話すうちにあっという間に解き明かされていくから不思議だ。さて、名探偵猫丸先輩の推理は如何に。十五年ぶりのシリーズ最新作!

内容説明

猫丸という風変わりな名前の“先輩”は、妙な愛嬌と人柄のよさで、愉快なことには猫のごとき目聡さで首をつっこむ。そして、どうにも理屈の通らない出来事も彼にかかれば、ああだこうだと話すうちにあっという間に解き明かされていくから不思議だ。悪気なさそうな侵入者たちをめぐる推理が温かな読後感を残す表題作や、電光看板に貼りつけられた不規則な文字列が謎を呼ぶ「ねこちゃんパズル」など、五つの短編を収める。日常に潜む不可思議な謎を、軽妙な会話と推理で解き明かす連作短編集。

著者等紹介

倉知淳[クラチジュン]
1962年静岡県生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。93年、『競作 五十円玉二十枚の謎』への投稿を経て翌九四年、『日曜の夜は出たくない』で本格的な作家デビューを飾る。以後、ユーモラスで親しみやすい作風ながら、ミステリとしての完成度にも妥協しない、高いクオリティの作品群を書き続けている。2001年、『壺中の天国』で第一回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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評価

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

cinos

98
年齢不詳、背が低くて童顔の猫丸先輩の新作ですが、こんなぺらぺらしゃべる人だったんですね、忘れていた。5つの日常の謎を推理します。「恐怖の一枚」の一枚の写真からの推理と、「ついているきみへ」の謎のプレゼントと猫のプチ誘拐の推理がよかったです。白猫と黒猫のパズルもなるほど。2021/01/04

NADIA

87
表紙は猫丸先輩だと思うけど、ちょっとシュッとしすぎ。もっとちまっと可愛い方が猫丸先輩らしい。その猫丸先輩が、日常的なちょっとした不思議を解説してくれる5編の短編集。不思議の部分よりも、無理やりに心霊写真に仕立て上げようとするオカルト本を手掛ける編集部の仕事風景が面白い。その他の作品もくすりと笑えてほっこり楽しい。余談だが、先日発売されたモンハンの最新作で、私がオトモアイルーにつけた名前は「猫丸先輩」という。ソロクエでは大活躍してくれている。読メにハンター仲間がいたら、ぜひともお友達になりたいものだ(笑)2021/04/06

83
本当に久しぶりの猫丸先輩。マシンガンの様な語り口と、煙に巻く様な推理。探偵役が平気で嘘をつくちょっとブラックなミステリ。楽しかった2021/02/02

papako

78
すごく楽しみにしていた倉知作品ですが、ここ数冊私のハズレが続いたので、様子見してました。結果、楽しめませんでした。倉知さん、こんなに露悪的だったの?それとも私が変わった?昔の作品、再読して確かめたくなりました。うーん、残念。。。表題作は好きでした。子供の頃、一度だけ月下美人が咲くところを見ました。町内みんな集まってたなぁ。2021/05/11

さっちゃん

72
久しぶりの猫丸先輩。たしかに「妄言」なのかもしれないけれど、先輩が言うとそれが真実に思えてくる。以前はもう少し人間離れしたイメージだったような気がするけれど、日常のふとした謎をさらりと解釈する軽快さと緩さはやっぱり読んでいて楽しい。「ついているきみへ」と表題作「月下美人を待つ庭で」が好き。2021/02/16

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