たかが殺人じゃないか―昭和24年の推理小説

個数:

たかが殺人じゃないか―昭和24年の推理小説

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月11日 20時34分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488028107
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

昭和24年、去年までの旧制中学5年生の生活から一転、男女共学の新制高校3年生になった勝利少年。戸惑いの連続の高校生活を送る中、夏休みに不可解な二つの殺人事件に巻き込まれる――。勝利は、那珂一兵の助けを借りながら、その謎に挑む! 著者自らが経験した戦後日本の混乱期と、青春の日々をみずみずしく活写する、『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』に続くシリーズ第2弾。

内容説明

昭和二四年、ミステリ作家を目指しているカツ丼こと風早勝利は、名古屋市内の新制高校三年生になった。旧制中学卒業後の、たった一年だけの男女共学の高校生活。そんな中、顧問の勧めで勝利たち推理小説研究会は、映画研究会と合同で一泊旅行を計画する。顧問と男女生徒五名で湯谷温泉へ、修学旅行代わりの小旅行だった―。そこで巻き込まれた密室殺人事件。さらに夏休み最終日の夜、キティ台風が襲来する中で起きた廃墟での首切り殺人事件!二つの不可解な事件に遭遇した勝利たちは果たして…。著者自らが経験した戦後日本の混乱期と、青春の日々をみずみずしく描き出す。

著者等紹介

辻真先[ツジマサキ]
1932年愛知県生まれ。名古屋大学卒。NHK勤務後、『鉄腕アトム』『サザエさん』など、アニメや特撮の脚本家として幅広く活躍。72年『仮題・中学殺人事件』でミステリ作家としてデビュー。現在でもTVアニメ『名探偵コナン』の脚本を手掛けるほか、大学教授として後進の指導にあたっている。82年『アリスの国の殺人』が第35回日本推理作家協会賞を、2009年に牧薩次名義で刊行した『完全恋愛』が第9回本格ミステリ大賞を受賞。19年に第23回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件
評価

akky本棚

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

443
2020年国内ミステリ三冠(『このミステリーがすごい!2021年版』、週刊文春2020ミステリーベスト10、ハヤカワ・ミステリマガジン ミステリが読みたい!)ということで読みました。辻 真先、初読です。米寿の著者の割には若々しい戦後青春ミステリの佳作、面白いですが、本作が2020年ミステリの代表作、ダントツ1位となると甚だ疑問です??? 戦争犯罪、大量殺戮に対し、『たかが殺人じゃないか』という言葉は重いですが・・・ http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/97844880281072021/01/07

へくとぱすかる

338
うわぁ、何てミステリなんだろう! よくわかる場所に大事なものがあるのに、結局気がつかない、ミスディレクションの最極致。しかも読者への質問状という、実質的な挑戦状まで挿入するという趣向。そして最後の最後まで読んで、驚いたの何のって! 1949年という時代の世相を、主人公と同世代の著者だからこそ描けた貴重な物語だと感心したのもつかの間、凝りに凝った本格ミステリとしての仕掛けへの驚きが、感心すら覆してしまった。でも最大の驚きは、88歳の辻真先氏によってこれが書かれたこと。「仮題・中学殺人事件」も読まなきゃ!2021/01/31

パトラッシュ

323
占領軍の命令で従来のやり方が否定された昭和24年は、ドッジラインや新中国成立など大事件もあり何が起こってもおかしくない空気がたちこめていただろう。そんな矛盾や苛立ちが集約された新制高校を舞台に、男女共学やキティ台風、闇市にパンパンなどの出来事を背景とした殺人事件は巧みな着眼点だ。著者が「かなり実話が入っている」という学園ドラマも面白く、一粒で何度もおいしいミステリに仕上がっている。何より戦争という巨大な殺し合いに比べれば、1人2人殺すことなど「たかが殺人」でしかない事実はミステリ読者として考えさせられる。2021/01/17

旅するランナー

284
昭和24年、戦後間もない名古屋の高校3年生たちが、密室殺人とバラバラ殺人に巻き込まれる。価値観がガラリと変わりつつも、戦争の傷痕がジワリと残る時代の空気が見事に描き込まれています。推理小説としてだけでなく、時代小説としても素晴らしい。たくさん出てくる当時の映画を知っていたら、より楽しめそう。もし映像化されることがあれば、別宮操先生は元タカラジェンヌが演じるんだろうな。2020/12/28

stobe1904

263
【ミステリランキング3冠】2021年の国内ミステリを席巻した作品。昭和24年の戦火から復興しつつある名古屋の新制高校が舞台。高校3年生に編入された勝利と推理小説研究会のメンバーが合宿先を訪れるとそこで起きた殺人事件に巻き込まれ…。戦後のこの時期ならではの時代性と青春の甘酸っぱさが本格ミステリをうまく支えている。読者への挑戦もあるが、まったくかすりもしなかったが、評判通りの素晴らしいミステリ作品だった。★★★★★2023/04/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15681085
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品