うつくしが丘の不幸の家

個数:

うつくしが丘の不幸の家

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月25日 01時31分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 249p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488028046
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

築21年の三階建て一軒家を購入し、一階部分を店舗用に改築。美容師の美保理にとって、これから夫の譲と暮らすこの家は、夢としあわせの象徴だった。朝、店先を通りかかった女性に「ここが『不幸の家』だって呼ばれているのを知っていて買われたの?」と言われるまでは――。わたしが不幸かどうかを決めるのは、他人ではない。『不幸の家』で自らのしあわせについて考えることになった五つの家族をふっくらと描く、傑作連作小説。

内容説明

築二十五年の三階建て一軒家を購入し、一階部分を店舗用に改築。美容師の美保理にとって、これから夫の譲と暮らすこの家は、夢としあわせの象徴だった。朝、店先を通りかかった女性に「ここが『不幸の家』って呼ばれているのを知っていて買われたの?」と言われるまでは―。わたしが不幸かどうかを決めるのは、家でも他人でもない。『不幸の家』で自らのしあわせについて考えることになった五つの家族をふっくらと描く、傑作連作小説。

著者等紹介

町田そのこ[マチダソノコ]
1980年福岡県生まれ。2016年、短編「カメルーンの青い魚」で第十五回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞。翌年、受賞作を収録した作品集『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』で本格的なデビューを飾る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

518
襲い来る試練を乗り越えて次の人生へと向かって力強い一歩を踏み出していく五つの短編の主人公たち。”人生、山あり谷あり”と言う通り起伏に満ちた私たちの人生。しかし、それは私たちが『しあわせ』を意識する生き物であるが故に思い抱く感情なのだと思います。そんな風に『しあわせ』とは何かを考えさせてくれるこの作品。最後まで読んだ読者へのご褒美のごとく用意された〈エピローグ〉が爽やかな余韻を残すこの作品。町田さんの高い構成力に裏打ちされた緻密な物語の土台の上に、繊細な人の心の機微を見事までに描き上げた傑作だと思いました。2021/10/27

青乃108号

462
「うつくしが丘」に建つ3階建ての家は「不幸の家」と近隣住民から揶揄されていた。その問題の家を購入し、1階をヘアサロンに改築した夫婦と、隣家に住む老婦人の交流から物語は始まる。全5話プラスエピローグ。迂闊な俺は第2話を読んで、別世帯の話なのに隣に老婦人いるし反対側の家の話なんかな、と良く判らずに暫くして、代々この3階建ての家に住んでは出て行く事になった家族を段々遡っていく、そういう本なのね。と漸く得心したのだった。各話様々な家族が居て、様々な問題も描かれるが目頭が熱くなる瞬間が何度もあった。良本だった。2024/02/09

nobby

450
いや、ずっと静かに微笑ましく読ませておいてのエピローグはズルい!全て繋がったシーンには思わず温かい感動をありがとう♬ある人が『不幸の家』と呼んだり、庭にある枇杷が縁起でもない木と言われたり、理由を聞いてしまえば「たったそれだけ。」ある築25年三階建て一軒家に入れ替わり住んだ5つの家族の物語。各編とも上手くいかない日常や人生に胸が苦しくなりつつ、優しく希望さす最後にホッと出来るのがいい。オススメは第三章「さなぎの家」。胸糞悪いヤツが気持ちよく退治されてからのピュアな「ニセモノなんかじゃないもん」が心に響く。2019/12/21

ウッディ

407
自然が残るうつくしが丘という住宅地に立つ三階建ての白い家。1階をリフォームして理容店を始めようとする夫婦は、近所の人に「ここは不幸の家」だと言われ、立ち直れなくなるが・・。この家に夢と希望を抱いた家族達を描いた連作短編集。時間を遡っていく構成が素晴らしい。中途半端な位置に打ち付けられた釘、押し入れの落書き、家には人が暮らした痕跡が必ずあり、その謎解きをするように話が時を戻る。理想の家を去った誰もが笑顔であったそんな家、決して不幸な家の話ではなかった。枇杷の木の秘密と隣家の信子さんの存在が素敵でした。2020/08/04

しんたろー

339
贔屓の町田さん3作目なので期待大で臨んだが、大満足とはいかないまでも「上手いな~」と溜息が出るシーンが多かった。郊外の3階建てに住んだ人々を過去に遡りながら描いた5つの連作短編は、問題を抱えた状態で始まり温かい余韻で終わるという形式で、少しづつ繋がっているのが洒落ている。女性の心理や台詞がとても自然に感じられ、実在の人物が目に浮かぶようで素晴らしい。若干、男性の描き方が物足りなかったり『ぎょらん』の感動には及ばなかったが、エピローグも心地好くて早くも次作が待ち遠しい。もっと注目されるべき作家さんだと思う。2020/02/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14423962
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。