星砕きの娘

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488027988
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

魔の化生、鬼の跋扈する地、敷島国。豪族の跡取りである弦太は、幼い頃に鬼に浚われて以来、鬼の砦に囚われの身となっていた。そんなある日、弦太は川で蓮の蕾を拾う。驚いたことに砦に戻ると蕾は赤ん坊に変化していた。赤ん坊は蓮華と名づけられ、美しさと強さを兼ね備えた娘に成長する。弦太が囚われて七年後、ようやく都から討伐軍が派遣され、弦太は蓮華とともに晴れて自由の身になるが……。第4回創元ファンタジイ新人賞受賞作。

内容説明

魔の化生、鬼の跋扈する地、敷島国。鬼にさらわれて以来、その砦に囚われていた少年鉉太は、ある日川で蓮の蕾を拾う。砦に戻ると、驚いたことに蕾は赤子に変化していた。赤子は蓮華と名づけられ、美しさと強さを兼ね備えた娘に成長する。だが、蓮華には大きな秘密があった。“明”の星が昇ると赤子に戻ってしまうのだ。鉉太が囚われて七年、都から鬼の砦に討伐軍が派遣されるが…。鬼と人との相克、憎しみの虜になった人々の苦悩と救済を描いた、感動のファンタジイ大作。第四回創元ファンタジイ新人賞受賞作。

著者等紹介

松葉屋なつみ[マツバヤナツミ]
静岡県出身。筑波大学卒業。『歌う峰のアリエス』でC★NOVELS大賞を受賞し、中央公論新社C★NOVELS Fantasiaにて同書を刊行。『沙石の河原に鬼の舞う』で第四回創元ファンタジイ新人賞受賞(刊行時に『星砕きの娘』に改題)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ままこ

98
日本霊異記など説話物語をモチーフにアレンジした壮大なファンタジー。鬼さらわれていた鉉太、鉉太に拾われた不思議な力を持つ蓮華。犯した罪深さに苦しむ二人が自問自答しながら試練を乗り越え己のなすべきことを探し出す。残酷なシーンもあるが生々しくはないので読みやすい。大らかな泉水、兎馬の笛詰、飄々とした円宝のキャラクターも良かった。縁起と因縁。「愛憎も柔らかく移ろっていく」人の業を描いているが読後感は清々しい。タイトル改題後の方が確かにいい。面白かった。【第4回創元ファンタジィ新人賞受賞作】2020/01/03

ゆみねこ

81
第4回創元ファンタジィ新人賞受賞作。松葉屋なつみさん、初読み。鬼の砦に囚われた少年が拾った蓮の蕾は赤子に変化し一夜にして少女に成長する。鬼を滅する剣を振るう少女・蓮華。あぁ、これ、本当に面白かったです。みなさん、読んでみてね。お薦めです。2019/10/18

hundredpink

61
これはもはや「鬼滅の刃 星砕きの娘編」だ。2020/04/25

さっちゃん

57
普段ファンタジーは殆ど読まないけれど、これは本当に読んで良かった。舞台は室町時代あたりの日本に似た、鬼が跋扈する世界。鬼は人の恨みや無念など負の感情から生まれる。中には元々人でありながら鬼へと身を堕としたものもいる。物語は、蓮の蕾から生まれ、鬼を滅する刀「星砕」を操り、明の星が天に出る間は赤子の姿に戻る不思議な娘「蓮華」と、蓮華を育てることになる鬼に囚われた若武者「鉉太」を軸に進む。やがて蓮華の出自や運命が明らかになり…。およそ想定内のラストだったけれど、涙涙で大変だった。この後の話もいつか読みたい。2021/06/08

あおでん@やさどく管理人

54
生きていると、どうしてもままならないことは起こる。その気持ちが心の中に「魔」を生み、積もり積もると「鬼」が現れ「呪い」を生む。そんな世界の中で輝くのは、蓮から生まれた少女の振るう剣の軌跡と、そこに舞う星の欠片。標となるのは、様々に姿を変え、人々の前に現れる御仏。鬼の呪いの澱む地で起こる、最後の決戦の行く末は。おすすめ。2019/12/15

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