出版社内容情報
世田谷線で三軒茶屋より二駅、路地裏にある老舗の『藤屋質店』の手伝いをしている香芝涼子。店主の祖父・健三郎が病で倒れた際、美術館の学芸員という立場と恋人を捨て実家にもどってきた。多少の未練を感じつつ、看板猫のみみ子を撫でながら店番をしていたそんなある日、外国製の高価な陶製人形を男子大学生が持ち込んでくる。男性二人組という珍しい客に当惑しつつも、後にそれが盗品の疑いがあることがわかり……。精巧な萩焼の贋作、いわくありげな鼈甲のかんざし、未発表の藤田嗣治の絵画など、不思議な縁で藤屋質店に持ち込まれた品々を巡る謎を、優美に描く連作ミステリ。
内容説明
三軒茶屋から世田谷線で数駅、裏路地にひっそりと佇む『藤屋質店』の特徴は、今どきの高級ブランド品だけでなく、骨董の類いが持ち込まれる機会の多いことだ。店主の健三郎がかつて骨董店にいたことがその理由である。そのため、涼子が美術館の学芸員の仕事を辞め見習いで入った時から、質屋の商いで持ち込まれる宝飾品やブランド品に加え、骨董類についても対応できるようにと、様々な品物について勉強させられている。ひとりで接客する際は、その成果をいやでも試されるのだが、それは涼子の前職での経験と似ていた。目利きの元学芸員が織りなす優美な連作ミステリ。
著者等紹介
浅野里沙子[アサノリサコ]
東京都生まれ。2009年、『六道捌きの龍 闇の仕置人無頼控』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
- 評価
-
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
🐾Yoko Omoto🐾
ままこ
mii22.
九月猫
ami*15