出版社内容情報
茜は豪商天鵺家の後継ぎ、鷹丸の遊び相手として迎え入れられる。数々のしきたり、異様に虫を恐れる人々、鳥女と呼ばれる守り神。茜がようやく慣れてきた矢先、屋敷の背後に広がる黒い森から鷹丸の命を狙って人ならぬものが襲撃してくる。それは、かつて魔物に捧げられた天鵺家の女、揚羽姫の怨霊だった。一族の負の鎖を断ち切るため、茜と鷹丸は森へ向かう。『送り人の娘』『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』で人気の著者の時代ファンタジー。
内容説明
茜は跡継ぎ鷹丸の遊び相手として、豪商天鵺家の養女となる。数々の謎めいたしきたり、異様に虫を恐れる人々、鳥女と呼ばれる少女の姿をした守り神。奇妙な日常に茜がようやく慣れてきた矢先、屋敷の背後に広がる黒羽ノ森から鷹丸の命を狙って人ならぬものが襲撃してくる。それは、かつて魔物に捧げられた天鵺家の娘、揚羽姫の怨霊だった。このままでは鷹丸が犠牲になってしまう!一族の負の連鎖を断ち切るため、茜は魔物に立ち向かう決心をするが…。
著者等紹介
廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
神奈川県生まれ。『水妖の森』で、ジュニア冒険小説大賞を受賞し2006年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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りょうこ
84
たまたま図書館で見つけた本。この作家さん知らなかったわぁ。雰囲気的には自分好み!旧家とか呪いとか?(笑)展開早いので1日で読めた。鷹丸の理解力と素直さがあってはじめてこおーゆう展開に持ってこれた感じ。面白く読めました〜!2015/12/14
ゆみねこ
74
家の経済的危機を救うため、豪商天鵺家の跡継ぎ「鷹丸」の遊び相手にさせられた少女茜。奇妙なしきたりだらけの天鵺家で茜が知った現実は・・・。これは面白かったです。一族の旧習を断ち切るために闘う少年と少女の物語。2015/11/15
ゆかーん
58
天鵺家の呪い…。天鵺に生まれた長男を妖魔から守る為に、この家では代々幼い子供の命を捧げてきました。すべては天鵺の血を絶やさないようにする為…。そのためなら、どんなにひどく汚いことでもやり遂げてしまうのです。長男の鷹丸の遊び相手として家に招かれた茜も、実はその生贄の一人…。何も知らずに鷹丸と遊び、楽しく過ごすはずだったのに、気がついたら呪いの魔の手に、引き込まれておりました。彼女はこの呪いの家から生きて帰ることができるのか⁉︎最後までハラハラさせられました。2015/11/22
ミルルン
45
大地主天鵺家の跡取り鷹丸の遊び相手として養女となった茜。漂う不安な気配、おどろおどろしげな空気。天鵺家の秘密に近づいていく茜から、目が離せなくなった。邪悪なものに囲まれたおそろしい世界だったが、なかなか面白かった。でも、虫が苦手な人にはちょっときついかも^^; 最後はあっさり終わってしまったような気もするが、これから何かが変わっていくんだろうなと思えるラストで、この後を想像する楽しみもあり、これはこれでいいのかもと思った。2016/01/16
seiko★
42
呪われた天鵺家の跡取り息子の鷹丸、鷹丸の遊び相手として養女になった茜、それに鷹丸を守る鳥女の雛里…この三人の絆が生んだ奇蹟の物語。天鵺家の恐ろしい秘密・・・呪いの根源の揚羽姫の悲しい運命。そして雛里の運命も辛く悲しい。最期雛里が人間の心と言葉を取り戻せて本当に良かった。これからは揚羽姫と二人仲良く安らかでいて欲しい。鷹丸と茜の未来が明るいもので有りますように!!2016/11/30