出版社内容情報
敵の侵攻が迫る故国を脱し母と兄と共に母の故郷に逃れたリーヴ。村外れの森で彼女は一人の少女に出会う。世界を揺るがす戦とそれに立ち向かう人々を描く異世界ファンタジー。
内容説明
戦火を逃れ家族とともに母の故郷に身を寄せていたリーヴは、村はずれの森で紫の瞳の不思議な少女に出会う。その出会いが世界の運命を変えることに…。平和を願い暗黒に立ち向かう少女の姿を描いた異世界ファンタジー。
著者等紹介
遠藤文子[エンドウフミコ]
1960年岐阜県生まれ。大学卒業後広告代理店に勤務。1989年にデビュー作『ユリディケ時をこえた旅人たちの物語』(理論社)を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バニラ風味
9
図書館の新刊コーナーにあったので借りてきた。数ページ読んだところで、「灰色の騎士」などのキーワードから、この話は、ずっと前に読んだ「ユリディケ」のその後であることに気づいた。「ユリディケ」は大好きだったが、久しく読んでいないので、おおまかな内容しか思い出せない。しかし、確かに、この話と繋がっているので、後日、読み返すことにした。というか、読み返さないと、この世界の過去と先のつながりが見えないと思う。登場人物が多くて、途中誰が誰だかわからなくなるし、話の展開が見えない。2014/06/05
浮草
7
これから大きな展開が待ち構えているのがわかる。その緊張感がありながら生活の喜びが上手く描かれている。固有名詞がカタカナ西欧風だけど、洋書特有の実在する場や時代を仮想させないのは日本人作家だからか。波乱の前の静けさを誰が勇者でもおかしくない雰囲気のまま飽きさせないのは素晴らしい。今後の展開が楽しみ。2018/11/17
菊蔵
5
読むのに時間がかかってしまった。途中で思ったけどこれって序章なのねー。丁寧に丁寧に物語を進めているのでこの一冊では物足りないという向きも確かにあるだろうが、最終的にどうなっていくのかまだまだ未知なので良い悪い面白い面白くないという評価はこの一冊ではつけにくいかな。(個人的に)海外FTは読むのに難儀するものも多いがその分読後感の充足も半端なく、この物語もそのような方向でガッシリ進んでいって欲しいと期待しています。欲をいえばキャラクターにもうちょっと魅力があると作品も輝きを増す気がした。2014/05/29
Eri
4
ファンタジー。これから物語が動き出す、というところで終わっているので続きが気になります。 登場人物の名前が少し覚えにくいと思ったのと、一行あけただけで場面が変わっていたりするのが難。2019/05/14
綾乃
3
実際には再読。 たぶん3年前くらい?に読んでいると思うのだけれど、うっすらとしか記憶がない・・・。指輪物語とノーラロバーツの魔女系トリロジー的なモノと赤毛のアン的な少女風味とがまざったカンジ+ひそかなSFエッセンス、かなー。 展開はゆっくりだけど、つづきが楽しみ。 ちなみに、「氷と炎の歌」ほどではないけど、主人公が絞り込めない・・・。2017/11/14