わたしのリミット

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488027247
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

目覚めると父親の姿はなく、かわりに可憐な女の子が家に。開かずの間から突如現れた彼女は何者なの? 『雨恋』『九月の恋に出会うまで』に連なる、2人の少女が送るひと月。

内容説明

坂崎莉実は父親と二人暮らしの高校二年生。ある朝目覚めると父親の姿はなく、代わりに「うちの保険証を使って、彼女を莉実として病院へ入院させてほしい」という不可解な書き置きとともに、見知らぬ少女がいた―。やむなくリミットと呼ぶことにした少女はどう見ても年下なのに、莉実の身のまわりで起こった奇妙な出来事の話を聞くだけで、見事に謎を解いてしまう。不思議に大人びた彼女は、いったいどこから来た、何者なの?莉実とリミット、二人の少女がすごすひと月を、愛情溢れる筆致で描く、“謎と奇跡”の物語。

著者等紹介

松尾由美[マツオユミ]
1960年石川県生まれ。お茶の水女子大学卒業。89年『異次元カフェテラス』を刊行、91年「バルーン・タウンの殺人」がハヤカワSFコンテストに入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エンリケ

41
ネタは早々に予測がついたが、面白さを損なうものでは無かった。異常な状況下に巻き込まれた主人公というのはこの作者のおハコ。今回の主人公は父子家庭の女子高生。突然父親が居なくなり、代わりに妙に大人びた少女が現れる。お話の端々に伏線が有り、ちょっと昔の少年ドラマシリーズの様な雰囲気。でも本筋とは別に学校で起こる事件を解明する日常ミステリーでも有る。女性作家らしく少女の内面の動きがデリケートに描かれ、感情移入を促す。二人の出会いは貴重な時間だったかも知れないが、真相は切なく残酷。でも読後感は悪くなかった。2016/07/25

らむり

31
SFミステリー。リミットさんがどこから来たかは簡単に想像つきますが、最後まで楽しめるストーリーです。2013/11/07

Norico

26
父親が書き置きを残して失踪した日に現れた謎の少女リミット。リミットの正体を探る物語なのかと思ったら、主人公りみの生活に起こる日常の謎をめぐるお話がメインでした。もちろん最後にはリミットの正体も分かりますが。ほんわかした雰囲気で読みやすいお話しでした2014/06/25

うめ

17
人が縁を結ぶには、タイミングもとても重要。小さな謎解きも、すべてを大きな謎に絡めてもらえたらよかったかな。あと、最後の晩餐をデパ地下で揃えた意味がちょっとわからない。私なら、手作りしたいし、手作りを食べたい。2016/09/16

りこ

17
一番の謎は読み出して五分で気付いてしまいましたが、中々面白かったです。最後まで●●●●●と呼ばないとこが感動でした。2015/02/20

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