出版社内容情報
目覚めると父親の姿はなく、かわりに可憐な女の子が家に。開かずの間から突如現れた彼女は何者なの? 『雨恋』『九月の恋に出会うまで』に連なる、2人の少女が送るひと月。
内容説明
坂崎莉実は父親と二人暮らしの高校二年生。ある朝目覚めると父親の姿はなく、代わりに「うちの保険証を使って、彼女を莉実として病院へ入院させてほしい」という不可解な書き置きとともに、見知らぬ少女がいた―。やむなくリミットと呼ぶことにした少女はどう見ても年下なのに、莉実の身のまわりで起こった奇妙な出来事の話を聞くだけで、見事に謎を解いてしまう。不思議に大人びた彼女は、いったいどこから来た、何者なの?莉実とリミット、二人の少女がすごすひと月を、愛情溢れる筆致で描く、“謎と奇跡”の物語。
著者等紹介
松尾由美[マツオユミ]
1960年石川県生まれ。お茶の水女子大学卒業。89年『異次元カフェテラス』を刊行、91年「バルーン・タウンの殺人」がハヤカワSFコンテストに入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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