少女は黄昏に住む―マコトとコトノの事件簿

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488027131
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

周囲は「名探偵マコちゃん」と呼ぶけれど実は、ゴスロリ少女が謎解きをしているなんていえぬ。れっきとした日本男児の刑事として対峙する五つの不可能犯罪。ユーモア連作集。

内容説明

俺の名は姫山誠、あまりの童顔ゆえ高校生に間違えられるが、れっきとした二十五歳の日本男児・刑事である。侠気あふれる高倉健さんの映画を愛し、市民の生活を守るため日々奔走している。いままで数々の難事件を解決し、署内で『名探偵マコちゃん』と呼ばれている俺なのだが、そこには大きな秘密があって…。家は事件の謎を解いているのは別人だなどとは、決して人には言えぬ。おまけにその陰の名探偵・琴乃は引きこもりのオタク女だなんて!そんなマコトとコトノが遭遇した五つの不可能犯罪。鮎川賞作家が新境地で描く、本格ミステリ連作集。

著者等紹介

山田彩人[ヤマダアヤト]
1967年東京都生まれ。2011年に『眼鏡屋は消えた』で第二十一回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyanco

26
前2作に比べ、ファンキーで解りやすいキャラクターを登場させ、ライトに仕上げ一般受けを狙ってきた感じ。どこかのお嬢様刑事と執事に似ちゃってるんじゃないかなぁ。童顔で高校生に間違われるものの、心は日本男児で高倉健とスイーツをこよなく愛するマコちゃんに、いまひとつ魅力を感じない。何だか言い訳ばかりしている感じがどうも…そして、彼の代わりに名推理をするコトノ。引きこもり高校生ながら、実は…という設定、ありがちだけど、唯一違うのは安楽椅子探偵ではなく、必ず現場を訪れ、被疑者に会うこと…ってのはいいと思うけど。続→ 2013/06/20

ダイ@2019.11.2~一時休止

24
軽いノリで楽しく読めた短編集。2013/12/04

むつぞー

24
童顔故か日本男児に拘る刑事・誠は言葉遣いも硬派、しかも彼の一人称なので地の文体も同様です。ただ琴乃の言葉遣いも柔らかくないので、重なる感じが気にるんですけどね。楽しいからいいけど。 そんな硬派を目指す刑事を振り回すのは名探偵役の琴乃。 毒舌というか無意識の上からタイプ。引きこもりという設定が最初にあったような気がするけど?とかコスプレにキグルミも入るの?とかいろいろ突っ込みどころがありそうなキャラ設定です。 そんな2人が解く謎は、これが結構本格的だと思います。前シリーズより好き。今後も楽しみにしてます。2013/04/15

のいじぃ

19
読了。外見は童顔、中身は日本男児な刑事と引きこもりのコスプレ高校生の事件簿。パッと思い出せる範囲で紅子、夏音、ヴィクトリカ、櫻子、ヒロインの口調がこの辺です。刑事の口調も日本男児に拘り、時代がかっているため、文章がとてもくどいです。その割りに作り込みが甘く、あちこちで粗が目立ちます。密室、すり替え、奇術、思いつき、密室、後になるほどトリックへの考察もわざとらしくなり、全体的にもう少し素直に作っても良かったのではと思います。とりあえず、ご老人への敬称、引きこもりの行動範囲など細やかな書き分けは欲しいところ。2014/09/07

しょこら★

15
可愛い装丁、スイーツ男子×変人美少女のオビに釣られ。いま流行りの軽いミステリ。トリックはあり得る…のか?けっこう斬新な感じでワクワクしたけど、二人の口調やキャラが…??マコトは日本男子を連呼しながらうっすいプライド。コトノはひねくれオタク娘、プラス、ヒキコモリでは?めっちゃフットワーク軽くない?オタクって…?作者、オタク偏見もってそう。コトノが事件に関わって関わっていく過程(脅し)もこじつけっぽいし、 入りにくかった。せっかくのスイーツ好きも中途半端…まあでも、女の子に振り回される草食男子感は溢れてた。2013/05/02

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