出版社内容情報
実力派漫画家、正統ヤクザ、善意の老夫婦エンジニア──犯人と福家警部補の対決やいかに。刑事コロンボ、古畑任三郎の系譜、倒叙形式の本格ミステリシリーズ待望の第3集。
内容説明
実力派漫画家と辣腕営業部長、もと同人が迎えた不幸な結末(「禁断の筋書」)、少女が目撃証言を拒むのはヤクザの一徹に絆されたからか(「少女の沈黙」)、老夫婦が爆弾で吹き飛ばした三人は銀行を襲う直前だった(「女神の微笑」)。『福家警部補の挨拶』『福家警部補の再訪』に続く、倒叙形式の本格ミステリ第三集。「こんな気分久しぶりだわ。ワクワクする」福家警部補の攻勢に犯人も発奮!活殺自在の名刑事、今日も徹夜で捜査する。
著者等紹介
大倉崇裕[オオクラタカヒロ]
1968年京都府生まれ。学習院大学法学部卒業。97年「三人目の幽霊」が第4回創元推理短編賞佳作となる。98年「ツール&ストール」で第20回小説推理新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
86
【図書館本】倒叙形式のミステリー、福家警部補シリーズの第三弾。今回は中短編が3作。出版社の辣腕営業部長の不審死を巡る「禁断の筋書」、元ヤクザの愛娘の誘拐事件が発端となった「少女の沈黙」、強盗未遂犯の若者が爆破された事件を追う「女神の微笑」の3編。童顔で見た目は全く刑事らしくないのに、一瞬で事件の真相を見破り目指す犯人をジリジリと追い詰めていく様は正に女コロンボ。一話目では福家さんオタク度満開。二話目の「少女の沈黙」が一番良かった。ヤクザのナンバー2だった菅原の男気と切ないラスト。★★★+2016/11/01
舟江
81
箇条書きのような文体。分かり易くはあるが、余韻がない。「犯人がいかにして追いつめられるか」という形式を取っているが、映像でないので、間を表すことが難しいと思った。2016/12/26
takaC
79
容疑者逮捕に至らなかったのは11編目にして初パタン。好敵手の登場ですか。楽しくなってきました。薄シリーズとはシェアードワールドなのね。2013/05/31
初美マリン
78
ここまで完璧にしているのに、よくぞ穴を見つけますね福家さん、2018/08/29
ゆみきーにゃ
67
《図書館》福家警部補シリーズ第3作目!どの話も面白すぎて一気読み。福家警部補の謎も深まるばかりだし、早く続きが読みたい!2014/09/23