内容説明
「とある地方の小さな書店が経営の危機にあるらしい」よくある悲しい噂のひとつだと思っていたが、書店営業仲間の女性がそのことを妙に気にしていて…。個性的な面々に囲まれつつ奮闘する井辻くんは、東に西に今日も大忙し!出版社の新人営業マンの活躍を描いた、本と書店を愛する全ての人に捧げるハートフル・ミステリ。出版社営業・井辻智紀の業務日誌シリーズ第二弾。
著者等紹介
大崎梢[オオサキコズエ]
東京都生まれ。書店で起こる小さな謎を描いた連作短編集『配達あかずきん』を2006年5月に発表しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
射手座の天使あきちゃん
267
きゃ~ぁ もう最高♪、本好き・本屋さん好きの心くすぐるシリーズですぅ!(笑) 有名文学賞選考の舞台裏が覗けたり、「成風堂シリーズ」とのリンクが沢山あったりと「読書メーター」ファン層を意識したサービスが満載!(笑) 「ビターな挑戦者」、「新刊ナイト」も味のあるお話しでした、「東々賞」の受賞者明かしてくれれば満点なのにね <(^_^; 2012/03/12
文庫フリーク@灯れ松明の火
251
明林書房・新人営業マンひつじくんこと、井辻智紀くんシリーズ第2弾。標題作「背表紙は歌う」久保田さんが勤務していた、今はなきひばり社。○鶏社が浮かんでしまったのは私だけだろうか。ひつじくん・真柴同様、久保田さんがもう一度、マリちゃんと家族になってシマダ書店をもり立ててくれることを願ってしまう。書店員から離れて10年以上経つのに、大崎さんのシリーズ読むと、途端に昔の書店員時代に戻ってしまう。○陸書房・鷺○房など、私が現役だった頃にも、まさか!と思うような版元が倒れ、返品に追われた。付け加えれば、大変なのは→続2013/06/14
kishikan
188
相変わらず良い感じ、大崎さんの本屋さんシリーズ。といっても、こちらは出版社の若手営業マンが主人公なのですが、成風堂シリーズよりはミステリ色が薄れ、軽目の謎解き(でも5編目のプロモーションクイズは濃い謎解きだよ!)。今回は、本の販売や作家さんと出版社の関係、文学賞の表裏など本に関わる話が盛りだくさんで、興味津津・心ウキウキ。ひつじくんと真柴さんの掛け合いを始め、5編のストーリの楽しさもさることながら、どうしても本に関わる話に目がいってしまいます。これは5編目の話と同じ読書ファンに対するプロモーションですね。2012/01/11
takaC
188
話にいっそう磨きがかかっているな。続くのですね。自分ももっと町の書店を利用しないといけないなあ。2011/02/10
あきちゃん
180
とっても面白かったです。ひつじくん成長してますね。真柴さんともいいコンビ。背表紙は歌うには思わず泣きそうに。時々こんな話が挟まれてて、外出時に読むので、ちよっと困りもの。それにしてもどの本が受賞したのか気になります!続編が楽しみ。2017/05/15
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