内容説明
鑑識不在の状況下、警備会社社長と真っ向勝負(「マックス号事件」)、売れっ子脚本家の自作自演を阻む決め手は(「失われた灯」)、斜陽の漫才コンビ解消、片翼飛行計画に待ったをかける(「相棒」)、フィギュアに絡む虚虚実実の駆け引き(「プロジェクトブルー」)…好評『福家警部補の挨拶』に続く、倒叙形式の本格ミステリ第二集。
著者等紹介
大倉崇裕[オオクラタカヒロ]
1968年京都府生まれ。学習院大学法学部卒業。97年「三人目の幽霊」が第4回創元推理短編賞佳作となる。98年「ツール&ストール」で第20回小説推理新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
100
しかしながら毎回犯人に肩入れしている自分に気がついた。そして捜査一課の福ちゃん以外が腑抜け過ぎじゃないでしょうか。2013/05/17
ゆみきーにゃ
72
《図書館》福家警部補シリーズ2作目!一作目より確実に面白くなってる。失われた灯が一番お気に入り。2014/09/10
kazu@十五夜読書会
57
倒叙形式の本格ミステリ・シリーズ第2集。《マックス号事件》捜査で乗り込み出航に間に合わず、取り残された船内で発生した殺人事件に、鑑識不在の状況下、警備会社社長と真っ向勝負。《失われた灯》アリバイ工作の放火から、売れっ子脚本家の自作自演を阻む決め手は?《相棒》漫才師コンビの片割れの墜落事故?斜陽の漫才コンビ解消、片翼飛行計画に待ったをかける。《プロジェクトブルー》「失われた灯」で捜査協力を仰いだ人物に「やれやれ、あんなんに狙われたら、犯人もたまらんで」と言わせる、フィギュアに絡む虚虚実実の駆け引き。 2013/06/13
カナティ
50
【図書館】読友さんのオススメで「福家警部補の挨拶」と2冊続けて読みましたが、ものすごく面白かったです!冒頭に犯行シーンがあり、それを担当する刑事が推理して犯人を追いつめていく、という倒叙形式の本格ミステリ。刑事コロンボは観ていないのですが、古畑任三郎は大好きで何度も見ていたのでより楽しめました。女性警部補が主人公なので、倒叙ものが初めての方でもとても読みやすいと思います。見た目はセールスやら宗教勧誘に間違われるか弱い女性ですが、犯人を見逃さない見事な推理とのギャップがたまりません。次作も楽しみです♪2013/04/25
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
50
福家警部補シリーズ第2弾。犯人をじりじりと追い詰めていく「倒叙」ものならではの緊張感を楽しませてくれた前作の味わいはそのままに、そこまで印象的でなかった福家警部補のキャラがだんだんと立ってきて、実に面白いシリーズになってきた。彼女の趣味はマニアックではあるけれど、流行に流されずにいいものを大事にする姿勢が伝わってきて、決してキワモノ的な面白さだけではない。巻末の解説を信じるならば、まだシリーズは始まったばかり。今後も書き継がれ、コロンボや古畑任三郎に肩を並べる「倒叙」ものの傑作となることを期待したい。2012/06/14
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