出版社内容情報
著名な書家が失踪。後援する大塔印刷では御曹司三郎に捜索を任せるが、工場でも厄介事が……。のほほんと二つの謎に取り組む三郎だったが……。文字中毒者に捧げるミステリ。
内容説明
印刷会社が存亡の機に立たされた。後援する女流書家が姿を消し、さらに、工場の社員に三件もの謎の病死が発生したのだ。社長はただちに息子の三郎に調査を命じる。三郎の調査の手助けをするのは、社長秘書・南知子と、史上最速の窓際族・建彦だった。ヒューマン・ミステリ。
著者等紹介
門井慶喜[カドイヨシノブ]
昭和46(1971)年、群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。平成15(2003)年、「キッドナッパーズ」で第42回オール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。『人形の部屋』で第61回日本推理作家協会賞(長編および連作短編部門)候補、「パラドックス実践」で第62回日本推理作家協会賞(短編部門)候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七色一味
33
読破。う~ん、タイトルと装丁からはもうちょっと別な話を想像してたんですが…。まぁ、いいんですが…。 えっと、のっけからいきなりの展開で──この作家さんって、こういう部分も臆することなく書いちゃう人なんですね、と思ってしまったんですが。ちょっとラストの当たりはバタバタと一気にまとめに入ったという感がありましたが、テーマも面白かったし、登場人物もひと癖もふた癖もありそうな連中ですし──。結構おもしろい本ではあります。2011/11/19
アメフトファン
27
タイトルが面白そうだったのでかなり期待しましたが、残念ながらあまり面白くありませんでした。主人公の社長の息子やその周りのキャラクターもあまりにも型どおり過ぎて面白みもなくストーリーも起きている事件の割に膨らみがありませんでした。著者の他の本に期待します。2014/09/01
ASnowyHeron
17
袖に「すべての活字中毒者に贈る」とあったので、期待して手に取ったが、自分には合わなかった。2019/04/04
しーふぉ
15
ある書家が書いた源氏物語がこの世にひとつの本。本にまつわる話しを期待して読むとちょっと違うかも。2022/01/29
ぐっち
15
タイトルに惹かれたのと、この作者さんの本が前から読んでみたかったので手に取りました。社長のボン・三郎と史上最速の窓際族・建彦が、社長秘書・南知子をほったらかしにして、お泊りしたり、べた褒めしあったりしているあたりにほのぼのしましたが…。肝心の「この世にひとつの本」はちょっと私の読書範囲からはずれてて残念。2011/08/16
-
- 和書
- 内科救急プロトコール