• ポイントキャンペーン

Tokyo Sogensha mystery frontie
TOKYO BLACKOUT

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 297p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488024369
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

8月24日午後4時、東都電力熊谷支社の鉄塔保守要員一名殺害。午後7時、信濃幹線の鉄塔爆破。午後9時、東北連系線の鉄塔にヘリが衝突、倒壊。さらに鹿島火力発電所・新佐原間の鉄塔倒壊―しかしこれは、真夏の東京が遭遇した悪夢の、まだ序章に過ぎなかった。最後の希望が砕かれたとき、未曾有の大停電が首都を襲う!目的達成のため暗躍する犯人たち、そして深刻なトラブルに必死に立ち向かう市井の人々の姿を鮮やかに描破した渾身の雄編。大型新人が満を持して放つ超弩級のクライシス・ノヴェル。

著者等紹介

福田和代[フクダカズヨ]
1967年神戸市生まれ。神戸大学工学部卒。2007年、関西国際空港を舞台にハイジャック犯と警察との攻防を描いた長編『ヴィズ・ゼロ』でデビュー、圧倒的な取材力とリーダビリティが高く評価される。現在は〈プロメテウス〉シリーズを“ミステリマガジン”で連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

61
設定が東北で起きた大震災の後だが、実はこの小説が出たのは2008年。小説家の想像力預言力は、政治家や官僚を上回る証拠かな。実在の事件が引用され、犯人が爆破に使うラジコンヘリはドローンのことだよね。現実にあり得るテロ事件。ただあくまで個人的感情で起こされていて、政治的宗教的背景はない。強いて言えば司法への抗議か。電気のせいで星が見えない東京の空は悲しいね。2015/11/04

ミーコ

57
難しかった と言うのが1番の感想ですが、震災前に書かれてるというのに 驚きました。東京が1日でも 停電になったら・・・と思うと恐かったです。無関係の人が殺されるのには 違和感がー。安西の哀しすぎる運命が このような事件を生んだ と言う事が辛くなります。最後 あゆみの意識が戻り ママの範子が故意に起こした事故じゃなかった事に救われました。2015/06/17

きさらぎ

40
面白くて一気読み。事件の大きさの割に犯人の動機は弱いが、都会の脆さを思い知った。展開が、どことなく「原発ホワイトアウト」に似てる気がしたが、福田さんの作品の方が断然読みやすい。出版されたのは2008年なので震災前。電力供給がストップしたらどうなるかを細かく分析していて圧倒される。”輪番停電”って、そういえばあったなー。震災前にこの言葉を聞いてもピンとこなかったかもしれない。作者は相当取材したんだろうな。2015/01/29

yoshimi

34
タイトル通り東京が未曾有の大停電に襲われる。こちらは2008年初版だが未来を予知するように「東北で地震が起き原発が停止」「輪番停電の実施」といった記述があり背筋が冷たくなった。バンコクに駐在していた頃は時間こそ長くないものの頻繁に停電があり、日本の電気供給技術はすごいんだなと思ってはいたが、この作品を読んでその思いが更に強くなった。「日常」はとんでもなく尊いものだと改めて実感。読みごたえのある作品だった。2015/02/23

seiko★

29
犯人の悲痛な人生を思うと、憎しみは理解できるが、関係ない人まで、何人も殺してしまうような、大それたことを何でしてしまったのか、、、謙一君に北斗七星を見せたかったから?他にやり方はなかったのだろうか、、、何とも切なくやるせない。。。普通に生活している日常・・・電気はもちろんガス、水があるのが当たり前と思っている毎日が、どれだけ有りがたく幸せな事かと改めて思った。日々支えてくれる人達に感謝!!エピローグが温かく心に沁みた。周防一家はきっと幸せを取り戻せるだろう。2018/08/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/564130
  • ご注意事項

最近チェックした商品