世紀末大(グラン)バザール 六月の雪

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488023881
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

大切なものを守るために、あなたなら何をしますか。1999年5月。本多巧は大阪へ向かった。偶然居合わせた二人組の悩みを解決した恩で、本多は仕事を紹介してもらう。何ができるか、と問われ「探偵だ」と答えたことから家出人を捜すことに。連れていかれた先は、増改築を繰り返した原色のモール。お目付け役に美少女(でもオカマ)がついたことで、俄然やる気を出す本多だが、開始早々奇妙な事件が二つも勃発!軽妙な語り口とユーモラスなキャラクターで贈る快作長編。第15回鮎川哲也賞佳作。鮎川哲也賞選考会上で物議を醸した衝撃の一作、満を持して登場。

著者等紹介

日向旦[ヒュウガアキラ]
本名、篠宮裕介。1955年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒。会社員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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雪紫

33
スネ夫が怖がる(今はどうなんだろ?)ノストラダムスの大予言まで後2ヶ月。探偵を名乗ったばかりに不可思議なモールに誘われた主人公タッキーの前に一癖ある住人と誘拐や密室が現れる。ミステリというよりコメディ寄りハードボイルド。とりあえずタッキー、コネもあるみたいだしお主は一体何者だ・・・。果たして作中の令和になったこの世界、モールや人々は(そして特製スープは)今でもそこにあるのか、わたし、気になります。2020/09/24

空崎紅茶美術館

2
あっさり読める探偵物語。ノストラダムスの予言どおりに地球が滅亡するなら…と軽い気持ちで探偵になった(一癖ありそうな)主人公。大阪の¨モールでアジトでキガンジョウ¨が舞台。作中、主人公はお好み焼きばっかり食べてるし、お好み焼き定食とうどん定食を真面目に比べてるし。おかず(炭水化物)とご飯はスゴい組み合わせなのか、とかどうでもいいことばっかり考えてました。えっと、肝心のミステリー部分が残ってません…。★★☆☆☆2010/03/25

ぽんちゃんじょったん

1
ユーモアもありそれなりに楽しめるけど内容の薄さ、軽さは否めない (オカマの?)少女リィだけはキャラ立ちしてて楽しめた2025/01/10

秋芳

1
鮎川哲也賞佳作ということで本格ミステリを期待したが、それとはやや異なったハードボイルドタッチなコメディ路線の物語。 ミステリ部分は物語り中盤であっさりと謎解きがなされるという、異端作だが、最後には「そうきたか!」と膝を叩かせる趣向が隠されている。 本書の味はミステリ部分ではなく、コメディ風味のキャラクター達と、独白回想のシーンにある。未来に向けて一歩踏み出す読後感も心地よい。 ミステリという枠に収まらない、怪作ならぬ快作。2006/12/25

のりえ

1
⭕️鮎川哲也賞佳作受賞作。ノストラダムスの大予言人類滅亡直前、流れ者の本田巧が探偵と名乗り巻き込まれていく、南大阪泉州の不思議な世界の奇妙な事件。文体がぶっきらぼう?なめらかさがなく決して読みやすくはないが、イメージとしては千と千尋の神隠しのような世界観でいつの間にかひきこまれていてあっという間に読了。2022/03/21

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