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内容説明
先住民がタンポポの塩(極上品!)を発見し、移民がフライドチキンを生みだす、食のるつぼアメリカ。その地でいまや、薄味コーヒーはエスプレッソへと変わりゆく!アメリカ=ジャンク・フード王国と早合点するなかれ。個性派クックブックをひもときながら、おいしいアメリカ食をさぐるまったく新しい試み。
目次
第1章 アメリカ、食の原風景―インディアン、ナニ磨く?
第2章 アメリカ料理の誕生―植民と移民の食
第3章 平原の食卓―バックポーチ・シェフたちの系譜
第4章 庶民と大統領の食―消えゆく食たち
第5章 変容するアメリカの食―実験食学の試み
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
市太郎
37
レシピ集かと思っていたら違った。インディアンの時代から現代までアメリカ食の歴史を辿る。一応レシピも載っていて作ってみるのも楽しかろうが、それほど多くなく、あまり実用的ではない。西部劇やアメリカ映画が好きでいつも何を食べているのか気になっていた身としては、実に興味深く読ませてもらった。現代アメリカ食は様々な食文化が流れ入って出来た混沌とした変化していく文化であるらしい。インディアン時代のワイルドな(現代でもアウトドア等で流用されるが)食が一番アメリカらしいと思う。アメリカ食は不味いと聞くが僕は結構好きです。2013/12/24
アルクシ・ガイ
5
ネイティブアメリカンが野菜を栽培していたとは知らなかった。「大草原」で(白人の)大人たちが自分たちの開拓(侵略)を正当化するために「土地は耕す人間の持ち物」と豪語していたので。殺す側の論理破綻。2017/04/10
もくたつ(目標達成)
4
普段読まない系統の本で面白かった。美味しそうなレシピーが並び、アメリカの食文化を学び、アメリカ食を少し身近に感じた。2017/02/24
がんもどき
3
タイトルから、もっと開拓時代の「大草原の小さな家」の中に出てくる料理などを特集したものかと思っていたら違った。そういう料理も出てくるが、そこから始まって2度の大戦を経てこれからもアメリカ料理はどんどん変わっていくし、なくなっていく料理もあるという内容で、読んでて楽しかった。タイトルに謎、とはあるがなぞというよりどんどん変わっていくぬえのような料理がアメリカ料理なんだろなと感じる。2022/03/30
ショコラテ
1
タイトルに『謎』とつけるほどの内容とは思わないが、西部劇ごっこでインディアン役を選んでいた子供の一人としては、今のアメリカの繁栄も、死に瀕した移植者に先住民族が知恵を授けたおかげだというのは嬉しかったな。まぁ、その恩を白人は仇で返すわけだが…。2011/05/15