内容説明
都会では時間がめまぐるしく流れ万物が変化させられるのに、田園では今もなつかしいものがしっかりと生きていて影響を与えつづけています。風のささやきも緑のざわめきも、その他のすべてが意味のある言葉で人を動かすのです。この物語は、そんな悠然たる時間をかかえた村の出来事です。久しぶりに帰郷した探偵の前に古い殺人事件がよみがえり、山野を怪獣が疾走し、埋蔵金伝説の村が震撼します。
感想・レビュー
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山猫
8
https://bookmeter.com/books/119942
ちゅう
4
幕末の勘定奉行、小栗上野介が埋蔵金を隠し、その在処を示した地図が、寺で見つかった。主人公の父は、殺されたが、その手に地図の切れ端があったことから、地図を盗んだと言われ、家族は被害者でありながら、辛い思いをする。犯人は見つかっていない。主人公は、高校から地元を離れていた為、辛い思いはしていないが、あと２ヶ月で時効なので、犯人を捕まえる為帰省する。地図は本物か、場所特定の暗号は解けるのか、犯人は誰なのか。山梨の山間の村が舞台。面白かった。2022/03/28
慧
0
★1/2
コマンドー者
0
鮎川哲也監修の１３の謎シリーズの一作。 故郷巡る父親の殺人事件の真相を探る主人公の姿を清廉な筆致で綴る。ミステリーとしてはトリックやプロットがシンプル過ぎてやや物足りないが、この著者特有の読みやすい文体により最後までそれなりに楽しめる一作になっている。2021/08/11
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- 和書
- 走れ、風のように
