ミステリ・フロンティア<br> 三人書房

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ミステリ・フロンティア
三人書房

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488020224
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「二銭銅貨」発表から100年。
若き日の江戸川乱歩が営む、
古書店《三人書房》に持ち込まれる謎の数々

71歳の注目作家デビュー!
第18回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む、
地味深い連作集

大正八年東京・本郷区駒込団子坂、平井太郎は弟二人とともに《三人書房》という古書店を開く。二年に満たない、わずかな期間で閉業を余儀なくされたが、店には松井須磨子の遺書らしい手紙をはじめ、奇妙な謎が次々と持ち込まれた──。同時代を生きた、宮沢賢治や宮武外骨、横山大観、高村光太郎たちとの交流と不可解な事件の数々を、若き日の平井太郎=江戸川乱歩の姿を通じて描く。第十八回ミステリーズ!新人賞受賞作「三人書房」を含む連作集。
乱歩デビュー作「二銭銅貨」発表から百年の年に贈る、滋味深いミステリ。

■目次
「三人書房」
「北の詩人からの手紙」
「謎の娘師(むすめし)」
「秘仏堂幻影」
「光太郎の〈首〉」

内容説明

大正八年東京・本郷区駒込団子坂、平井太郎は弟二人とともに“三人書房”という古書店を開く。二年に満たない、わずかな期間で閉業を余儀なくされたが、店には松井須磨子の遺書らしい手紙をはじめ、奇妙な謎が次々と持ち込まれた―。同時代を生きた、宮沢賢治や宮武外骨、横山大観、高村光太郎たちとの交流と不可解な事件の数々を、若き日の平井太郎=江戸川乱歩の姿を通じて描く。第十八回ミステリーズ!新人賞受賞作「三人書房」を含む連作集。乱歩デビュー作「二銭銅貨」発表から百年の年に贈る、滋味深いミステリ。

著者等紹介

柳川一[ヤナガワハジメ]
1952年茨城県生まれ。明治学院大学卒業。2021年、若き日の江戸川乱歩が開いた古書店を舞台にした「三人書房」で、第18回ミステリーズ!新人賞を最高齢の69歳で受賞。「三人書房」を連作化した本書で、本格的デビューを遂げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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パトラッシュ

167
江戸川乱歩がデビュー前にⅮ坂で古本屋を営んでいたのは有名だが、そこで様々な謎を解いていたとの設定が巧い。殺人事件はおろか血の一滴も流れない奇妙な話ばかりだが、松井須磨子や宮沢賢治、横山大観に高村光太郎ら同時代に活躍した芸術家が絡み、それぞれの人生に深く関わる事件の意想外な真実が明らかになるのだ。作劇法としてはありふれていてミステリ性は薄いものの、実話と思いたくなるほど読後感がさわやかな連作に仕上がっている。作者70歳のデビュー作らしいが、文章も整っていて引っかかりがない。静かな夜半の読書にふさわしい一冊。2023/10/03

がらくたどん

76
まだ平井家の太郎兄ちゃんだった乱歩が大正半ばの団子坂で弟二人と営んだ古本屋に舞い込む謎を解く。大女優のスキャンダルから浮世絵外交の闇・市中を騒がす超人的怪盗に浅草秘仏の怪・ブロンズ像誘拐事件。後半2編は古書店をたたみ作家として立つが、いずれも史実を織り込み戦前を生きたあの人この人を贅沢に配した華やかな謎に挑んだ快刀乱麻の名推理がとても楽しい♪古本屋は「D坂」だし居候の井上君との推理談義は「二銭銅貨」さながら。乱歩の頻出逸話である少年愛好趣味や押し入れ瞑想等も使いどころが絶妙で「お、ここで」と頬が緩む♪花丸2023/10/18

さつき

70
若き日の江戸川乱歩が二人の弟と共に開いた古書店 三人書房を中心に描くミステリ。松井須磨子、宮沢賢治、高村光太郎など有名人をめぐる謎を解き明かします。華やかな浅草オペラの時代から関東大震災を経て戦後まで。時代の移り変わりを俯瞰して見られるのも感慨深かったです。2023/08/24

さっちゃん

53
第18回ミステリーズ!新人賞を最高齢の69歳(1952年生まれ)で受賞されてのデビュー作。/時は大正。後の江戸川乱歩である平井太郎が、二人の弟とともに東京本郷の団子坂で『三人書房』という古書店を開く。三兄弟と二階に間借りする友人・井上の元には奇妙な謎が持ち込まれ…。/文学・芸術・歴史に疎い私でも名前を知ってる著名人が何人も登場し、思わずこれはフィクション?ノンフィクション?とクラクラ。大正時代のそわそわした空気感も良かった。ただ、平井(乱歩)のキャラがちょっと薄味な気がする。梅ちゃんが可愛い! 2023/09/23

藤月はな(灯れ松明の火)

52
江戸川乱歩氏は作家になるまで職を転々と変えていた。その中で団子坂(『D坂の殺人』のモデル)で古書店を営んでいた時もあったのだ。この物語は平井太郎氏=作家になる前の乱歩氏を探偵役に据えたミステリーだ。同時に当時の空気を読者も味わえるような短編集でもある。表題作や「北の詩人からの手紙」の真相が優しい。そして「謎の娘師」が一番、乱歩作品っぽいと思った。「秘仏堂幻影」は秘された美の浪漫が煌びやかでありつつも、井上さんの悔悟と梅さんの回想がいつまでもあると思っていた時の終焉を醸し出し、切なくなる。2023/12/27

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