ミステリ・フロンティア<br> あれは子どものための歌

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ミステリ・フロンティア
あれは子どものための歌

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  • サイズ 46判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488020156
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「読後は、世界と人間に対してのちいさな発見を得た。
これこそ、物語を読む醍醐味だ」――桜庭一樹(選評より)

巧みな語り口で五つの本格ミステリの謎解きを紡ぐ、期待の新人デビュー!
第7回ミステリーズ!新人賞佳作「商人の空誓文」を収録

料理人のキドウは異国の地で、8年前に飢饉に苦しむ祖国を揺るがした、ある事件で出会った因縁の相手・カルマと再会する。彼らが口にするのは、事件解決の際に奇策を弄した、行商人・フェイとの思い出話。しかし、新たな疑問がキドウの中に生まれる。「あのとき祖国で、本当は何が起こっていたのか?」。真実を知ろうとするキドウに、カルマは奇妙な寓話を語り出す。「不思議なナイフで自らの”影”を切り離した男の物語」だ。物語の幕が下りるとき、8年前の事件の驚愕の真実が浮かび上がる、第7回ミステリーズ!新人賞佳作「商人(あきんど)の空誓文(からせいもん)」。どんな賭けにも負けない少女の運命を描く「あれは子どものための歌」や、あらゆる傷を跡形なく消し去る医者の秘密を暴く「対岸の火事」ほか、全5編。魔女との契約で、不思議な力を得た彼らをめぐって起こる殺人や陰謀に、人間が推理の力で立ち向かう! 自在な語り口で本格ミステリの謎解きを描く、連作集。

内容説明

八年ぶりに因縁のある旅人と再会した料理人の話、飢饉に苦しむ国を救った商人の話、不思議なナイフで自らの“影”を切り離した男の話。一見関係が無さそうな三つのエピソードが並行して語られ、終盤でひとつになるとき、驚愕の真相が浮かび上がる!大胆な仕掛けと巧みに張り巡らされた伏線で、本格ミステリの謎解きを紡いだ、第七回ミステリーズ!新人賞佳作「商人の空誓文」。どんな賭けにも負けない力を得た少女、あらゆる傷を跡形なく消し去る名医…。この世の理に背く力に人生を狂わされる者たちの五つの物語と、その背後で進行する、国の存亡に関わる陰謀。架空の異国を舞台に、本格ミステリの興趣を巧みに織り込んだ、異色のミステリ連作集。

著者等紹介

明神しじま[ミョウジンシジマ]
1989年東京都生まれ。早稲田大学卒。在学中はワセダミステリクラブに所属。2010年「商人の空誓文」が第7回ミステリーズ!新人賞佳作となる。2013年に発表した「あれは子どものための歌」は、翌年、本格ミステリ作家クラブの年刊アンソロジーにも選ばれた。2022年、両作を含む連作短編集『あれは子どものための歌』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aquamarine

84
8年ぶりにある旅人と再会した料理人。二人は過去の飢饉に苦しむ国を救った商人の思い出話をし、また不思議なナイフで自らの影を切り落とした男の話をする…少し不思議なちょっと奇妙な味のする一話目の「商人の空誓文」。ストーリーは時を経て、人物を少しずつ重ねて連作短編の形で進む。一つ一つの話をきちんと落としながら、5つ目の「諸刃の剣」ですべての話が伏線として緻密に組み上げられたことに気づき、読後大きく息をついた。さあ、この世の理に背こうとしたものたちの結末は。一番印象深いのは、ミステリとしての美しさに感嘆した表題作。2022/03/14

ゆのん

67
ファンタジー×ミステリーでかなり楽しめる。連作短編形式になっていてとても読み易く、作品の世界に入りやすい。『この世の理に背く願いを叶える者』との契約と道具、そして見返りが何ともワクワクする。主軸となる3人の登場人物達も魅力的だ。平和を愛する嘘吐きの美男子、ダークヒーロー的な男は謎多き人物で少しずつその実態が明かされてゆくのも面白い。そして赤髪の料理人…彼については少し影が薄い感じもする。人の願いとは様々で、どんな対価を払っても叶えたいものがあるとは、欲望恐るべし。その弱味に付け入る者もまた恐るべし。2022/02/11

雪紫

65
何処かお伽話のような世界。だが、理に背くその願いがその世界にミステリをもたらす。世界観把握する前に読み終えた感とワジとの因縁がどっかいっちゃった感があるけど「商人の空誓文」が繋がる感覚と表題作のタイトルを回収した真相、「ふたたび、初めての恋」の結末とすべてを包括した決着は、とても好きです。2022/03/31

kou

65
ファンタジー異世界での連作短編ミステリー。どこか大人の童話を思わせる雰囲気に思わず読み耽ってしまった。「この世の理に背く願いを叶える者」ワジとの契約内容、代価、破約させる方法を解き明かしていく過程が面白かった。若干、ミステリー要素は薄味だったが、続編を期待したい。2022/04/13

さっちゃん

62
異国のおとぎ話のような読み心地。有形無形の代価と引き換えに、この世の理に背く願いを叶える、人ならざる者のワジ。ワジと契約し運命を変えられた人達の連作短編。一話目の「商人の空誓文」では一見関係が無さそうな三つのエピソードが並行して語られ、最初は戸惑うものの、終盤で繋がり真相を知ることに。その後も登場人物がリンクする話が続き、ラストで壮大な一つの物語の全貌が見える。伏線回収も気持ちよく、しっかりミステリしていて面白い。読み進めるほどに独特の世界観が心地良くキャラにも愛着がわく。また楽しみな作家さんが登場した。2022/02/13

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