出版社内容情報
推理小説の名探偵に憧れて探偵事務所を開いたけれど、依頼は大抵浮気調査。そんな〈天野春近探偵事務所〉にも、たまには友人の弁護士の仲介で、如何にも探偵らしい調査依頼が持ち込まれることもある。ただしその依頼は概ね、春近の特異な能力を必要とする類のものだ。通常の探偵と違って、春近は幸か不幸か、霊の記憶を読み取る能力を持っていた。能力の不自由さに自分で振り回されつつも、心優しい探偵は少しずつ事件の真相に迫ってゆく。『記憶屋』で一躍注目を浴びた新鋭が贈る書き下ろしミステリ。
織守きょうや[オリガミキョウヤ]
著・文・その他
内容説明
疑いを差し挟む余地のない、資産家の老人の死。しかし彼の娘は、財産の大部分を相続する中学生の孫に疑惑の目を向けた。あれは本当に自然死だったのか?すでに遺体は荼毘に付され検視は不可能、疑惑を解決するための困難極まりない調査は弁護士を介して特殊能力を持つ私立探偵に持ち込まれた。その探偵が―俺だ。霊の記憶を読み取ることができる探偵、天野春近の調査と推理を描く書き下ろし中編二編を収録。『記憶屋』が話題を呼んだ新鋭の野心作。
著者等紹介
織守きょうや[オリガミキョウヤ]
1980年ロンドン生まれ。2012年に『霊感検定』で第14回講談社BOX新人賞Powersを、15年には『記憶屋』で第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞する。後者はのちにシリーズ累計30万部を超えるベストセラーとなり、一躍注目の存在となった。ほかの著書に『黒野葉月は鳥籠で眠らない』『301号室の聖者』『世界の終わりと始まりの不完全な処遇』『SHELTER/CAGE』がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
みかん🍊
散文の詞
yukision
さっこ